北海の砂島より

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ソープ・ルポ 溜めに溜めて早漏編

ご無沙汰しております、そしてお待たせしました。

常日頃肩書としてソープ・ルポ・ライターを名乗っておきながら、最後のポストは2年前まで遡るなど大いに更新をサボっておりました。実は半年に一度の頻度で通うほどには人生の中に風俗が定着しているというのに……。

 

有史以来、旅行の締めはソープランドと相場が決まっている(決めセリフ)。

今回は桜筋ではなく柳筋

長崎への4泊5日の旅を終え、意気揚々と神戸空港に降り立った私と同行者は三宮で再合流の契を交わして別れた。同行者はほぼ毎年どこかしら一緒に旅行するマブダチなのだが、毎度毎度「旅の恥はかき捨て」理論で発情してソープ行きを決断する私に辟易しているきらいがあった(そろそろ一緒に旅行してくれないんじゃないかと恐れるくらいには……)。

しかしなんと今回は彼もソープに行くというではありませんか。いつも1人寂しく歓楽街に足を運んでいるので、同士ができた喜びで福原へ向かう足取りも不思議と軽いのです。まさに向かう店は違えどイく時は同じという桃園の誓い状態、こんな心の底から嬉しい気持ちは初めてです。あまりの嬉しさにトチ狂って半額負担すると申し出て普通に断られました。断ってくれてありがとう(金欠)

 

ただ実は旅行前には自分がソープ行かないようあれこれ戦略を練っていました。

旅程を組む段階で今回こそ俺は性欲に釣られないという堅い決意でギチギチタイトなスケジュールを組み、とてもじゃないけど風俗行く時間的余裕なんてない状況に持っていったり、4日目には長崎平和公園原爆資料館を訪問して完全に厭戦気分のまま帰路に就くことで性欲を抑えたり……。あの手この手、構造面精神面をはじめとする多角的アプローチで自制に努めていたのに、です。

気づいたらなぜか旅行に爪切りを持参してるし、マスクしてるのに口臭ケアグッズ買うし、帰りの交通手段の時間を違約金払ってまで遅らせるし、もう行く気満々なんですよね。

原爆被害で胸が詰まる思いですら、性欲暴走列車の俺を止めることはできなかった

言い訳させていただくと、思春期過ぎたのに未だ1日2回抜く私にとって4泊5日の禁欲は普通に拷問でした。同行者が男とはいえさすがに旅先で致そうものなら喧嘩別れ必至、金玉タプタプに溜めざるを得ず、3泊目頃にはもう限界が来てシティヘブンを眺めていました。我ながら誘惑に負けて翻意するスピードが鮮やかすぎてもはや白旗状態。

最終日なんて軍港・佐世保にいたんですが、性欲溜めすぎてすれ違う屈強な米軍人のガチムチボディにすら危うく興奮を覚えるところでした。

 

さて今回選んだのは中級店の高級コース。初めて福原のハイクラスの門戸を叩いてみます。一体全体どんなもんなんだい?

一方同行者は自分がオススメした大衆店でこれまた可憐な方をチョイスしてらっしゃいました。前日の夜なんて隣同士のベッドで同行者と「お前誰がいいの?」「いいじゃ~ん教えてくれよ~」という会話を……修学旅行の夜かよ!みたいなキャッキャウフフを体験(修学旅行生はソープ行かねえよ)

 

予定より早く神戸に着いてしまったので、とりあえず新開地に来てウロウロ散歩。学生時代よく行ってた名画座は元気にやってて安心したし、恥ずかしながら知らなかったんだけど神戸高速線地下道沿いに卓球場が連なってて面白かった。市内の別のところだけど屋外コートでテニスやバスケに興じる人々も見かけたし、一般人の目に触れる場所でスポーツやってると文明豊かな街って感じがする。意外と田舎ってそういう場所が整備されてないからね。

一方福原エリアに入るといつものことながら閑散としていて、気温4℃と普通に寒いのにボーイさんが外の様子を伺うくらいには人通りが少なかった。コロナもさることながら昨今世間を騒がす梅毒流行などが尾を引いているのだろうか。しかし性欲に脳髄を支配され下半身で意思決定を行うようになってしまった私のような猿を押し留めるものはなく、力強い足取りで肩で風を切って店へと到着。

 

時間的都合(ソープは2部制で朝番・夜番の嬢が交代する時間帯があり、そこでは長いプレイ時間は指定できない)により60分コースとなってしまったものの、店のエース格っぽい金髪ギャル巨乳嬢を指名。今まで清楚系にばかりお世話になっていたのでたまには冒険してみてもいいじゃない。いや回りくどい言い方はよしましょう。オタクに優しいギャルに抜かれたい。

 

系列店の古い方だったので建物はボロく、ボーイさんもかなりお年を召されていた。おや?という不安を増強するかのように待合室には一目瞭然でチャラい二人組がいるし、なんとなく気まずい空気の中で完全アウェームードで入店してしまったのが少々誤算。謎に緊張して口が乾いてくるし、いつもなら待合室ですでに股間が臨戦態勢なのにすんごい萎縮しちゃってる。これはマズいかもしれんぞ……

 

そして嬢の準備が済み対面と相成る。

いやめっちゃ美人やんけ。鼻をくすぐるように薫る香水と、眩いばかりに明るめの金髪ワンレンボブがたまらぬお姉さんって感じ。私は6~7回の風俗経験しかないが嬢の顔が良くないとイけないという知見を得ているので、今日は大丈夫だなという安堵感に包まれた。

消毒液が乾かぬうちに手を繋がれて戸惑いながらも上階へ。普段は農家の爺様方の使い込まれた手に触れているので、うら若き女性のすべすべさらりとした指に謎の感動を覚える。お、おらこんなとこ来てよかったべか…?

 

プレイルームに入り軽く世間話をしていると、他の客の話にテーマが移っていった。というのも自分の前に入った客が嬢のプライベートの知り合いらしく、しばらく疎遠でLINEブロックまでしてたのに突然来店してめちゃくちゃ気まずかったらしい。でもヤることはヤったとか。仕事柄仕方のないことかもしれないけど、どうみても狙って来てるよね感があり、他人事ながら素直に恐怖を感じた。そんなこんなで愚息も萎縮したまま。しっかりしてくれい

 

でも自分の脱衣→嬢の脱衣アシスト→形の良いIカップお披露目→押し倒されて即ベッドの流れでようやくムクムクと元気になってきた。てか、え!?ここ即尺サービスなの!?と確認する暇もなくガッツリ生で咥えられる。ごめん、先シャワーするもんだと思ってさっき駅でトイレ行ってきたばかりなのに……というか気持ち良すぎる!!高級嬢のフェラやばすぎて開始1分経たずに爆発しそうになる。着実に性感帯が集まってる部分を刺激する、結果に直結・実践的アプローチを迷わずしてくるのだ。言わずもがな撫でるような手コキも上手い。あと巨乳なのにくびれが凄くてスタイル抜群。こ、これは間違いなく努力の人だ…!!

我慢汁が噴水のように溢れ出てくるので「ス、ストップ!」と焦って静止をかけて、いきなり余裕の無さが露呈してしまった。60分なのでここで早めにイッて2発目企図もいいが、自分は賢者タイムが長い傾向にあるので落ち着いて一発大事にする持久戦に持ち込む。一旦シャワー浴びて仕切り直すぜ……

 

と思ったら今度はがっつり足広げられてホールドされたまま、ワンレンボブが顔をくすぐる濃厚なキス→乳圧で窒息死。圧倒的な波状攻撃でもう前線耐えきれません。

「アタシを指名するってことはどうせこれ(Iカップ)好きでしょ?」

「いや…かっこいいお姉さんが好きです…(謎の強がり)」

「かっこいいって…?」

「これ(嬢のタトゥーをなぞる)」

そう、書き忘れていたがなんとこのお姉さん、金髪ギャル風の見た目に加えてタトゥーが入っている!彫るのに40~50万円も費用がかかったらしい。巨乳でギャルな時点でもうめちゃくちゃに興奮するのだが、肩から腕のライン、そして鎖骨のところにかけて美しいタトゥーが彫られていて、初見の人は結構イカツい印象を持つと思う。でもこういう一生巡り会うことがないような人と密かにヤるっていう背徳感が、最高にそそるのだ。

この人を指名して良かった――そんなことをしみじみ思っていたら急に愚息が萎えはじめるので、ああ自分は本当に緊張してるんだなと初ソープ時を思い出す。今のところ最初のソープ体験が良すぎてもう一度味わいたい、その幻影を追いかけるように風俗通いになってる節はあるけれど、だんだんと慣れて緊張しなくなっていく自分にまた悲しさ・やるせなさも覚えていた。そんな中で今日、その幻影が思い起こされるほどに高揚し、それをもう追いかける必要がないくらい心が満たされた。チン新世、新たな地質年代の始まりである。

 

オタクに優しいギャル、金髪ワンレンボブ、タトゥーが入ってちょっと背徳的……舞台は揃った!

あれよあれよという間に押し倒されたまま騎乗位で生挿入となり、ヌチャヌチャいやらしい粘液の音が部屋にこだまして敢え無く中で果てる。ゴ、ゴムは…?とか無粋なことはもうこの際考えず、なされるがまま。さすが高級コース。ありがとう…ありがとう……

膣口から垂れる白い液を眺めながら、よく一週間耐えたなとねぎらいの言葉を心の中でかけてやる。自分が精子側だったら怒るけどな

 

そんなこんなで早漏すぎて15分くらいでプレイ終了したのであとは歓談タイム。幸運なことに今まで接客した人遍歴という貴重な体験談をお聞きすることができた。なかでも、刑事が客として来て「絶対パクられるやん…ヤらんとこ…」って思ってたのに普通にヤることヤった話が一番おもしろかった。たまたま恋に落ちたんだからしょうがないけど生きた心地しなかっただろうな……w

あと陸海空だとやっぱ陸が一番ガタイいいらしいとか、ヤーさんとか、力士とか、人工肛門のお客さんとか、どこかしら欠損してるお客さんとか、聾者のお客さんとか……(障害が先天的なのか後天的なのかまで配慮して筆談で迎えるプロ意識の高さに脱帽した)。料金は3万弱だったけど、あの体験談聞けるならむしろ安いくらい。彼女の口から語られたことを自分はただ書き込んでいるだけだけど、見知らぬ誰も彼もが社会を支えていること、そして清濁併せ呑む嬢の存在にひたすら感謝の念を抱いた。これはもはやエッセンシャルワーカー。

 

帰路は肌を刺すような寒さが妙に心地よく、くるりワンダーフォーゲルがずっとリフレインしていた(くるりさんごめんなさい)。同時刻にイったであろう同行者に思いを馳せながら……。あいつもルポ書かねえかな

 

(終)