北海の砂島より

ゲームの記録や映画・本の感想などなど

ソープで捨てた大切なもの(中編)

本当は前中後編に分けるつもりはなかった。ただ推敲なしに約5000文字も書くとさすがに疲れるというか、ここらで休憩しないと細かな記憶を紡ぎながら書き続けるのは難しいなと思ったので。ちなみに当ブログに広告収入などは一切ありません。

えーと前回どこまで書いたっけ。嬢とエレベーターに乗ったところからだっけ。そうそう、前編読んでない方向けに軽く説明しておくと、三泊四日の旅行いってきた帰りに突然一念発起して風俗行って童貞捨ててきたんですよ。その体験談です。

嬢(以下Cさん)と狭いエレベーターの中で二人っきりになった後、みっともない最後のプライドが邪魔して「童貞です」とは直接告げなかったんだけど「何もかも初めてなので、今日はどうかよろしくお願いします」と一礼したら、「え!?ソープ初めてですか?」「ええ、ソープも、風俗自体も」「えーすごい。私なんかが初めてでいいのかな(笑)」あなたが初めての相手で僕は幸せですよ…ってなんか前回もこれ書いたな。

 

まあそんなこんなで目的階に着くと、待っていたのは一面大理石の豪華絢爛とした八畳くらいの致し部屋。それまで悶々と想像を巡らしていた僕は、てっきり妖艶な雰囲気を醸し出してる薄暗い照明の部屋なのかな…なんて思い込んでいたのでいきなり拍子抜けすることになった。壁は白いし、なんなら眩しいくらいまである。戸惑いを隠せない僕が呆然と立ち尽くしていたところ、Cさんはとりあえずお茶かコーラかコーヒーかの三択を提示してくれた。(えっそれ特別料金とるやつじゃないか!?)と童貞特有の危機管理能力が発動した結果、3秒くらい固まってから回避不能のバッドイベントだと悟り恐る恐る「じゃあお茶で…」。最終的に追加料金は発生しなかった。なんだろう、昔とある風俗体験記で「ロングコースなのに抜きは一発だけみたいな極悪風俗店で残り時間大量に余らせてやることもないので飲み放題っぽいコーラをがぶ飲みしてたら追加料金が大変なことになった」っていうのを読んだ記憶があったので、当時利用料金分プラス数千円程度の手持ちしかなかった僕はガチで震えていた。何が金銭的余裕あるし「そうだソープ行こう」だ!……でも今になって考えてみたらそんなあくどい経営してたらリピート客つかないし遅かれ早かれ立ち行かなくなるよね。どうもライバル店が結構いるみたいで鎬を削り合ってるらしいというのはCさんがほのめかしていた。ちなみに大理石の内装について後々Cさんに聞いたところ、つい何ヶ月か前に新装開店したらしい。そりゃそうだろうけど、大理石って材質チョイスは一体なんなんだよ…。待合室のふかふか一人用ソファーといい、大理石のヤり部屋といい、このソープランドは童貞に可能な想定範囲を大きく超えてくる。教訓その1:利用料金x1.5倍くらいは現金で用意していけ。後顧の憂いを断ち、安心して事に臨め。

 

って鼻ほじりながら書いてたら鼻血出てきた。すげえ、漫画っぽい。

本筋に戻ろう。靴を預けて(忘れる人が多いらしい)コートを脱ぎ鞄を下すと、Cさんに缶のお~いお茶を渡されて僕は手持無沙汰にちびりちびり飲むことにした。というかそれ以外どうしようかまったくわからない。前編で自分は女っ気がないと書いたものの、実は恋愛経験自体は結構ある方なので順序やテンポは人並みに掴んでいるつもりだし、いきなり体同士の接触を画策するような童貞ムーブは残念ながらかまさなかった。まあそれも情熱的でいいのだろうけど、これは初対面なのだという一歩引いた態度は功を奏したかもしれない。そうこうしているとまず雑談タイムが始まった。風俗慣れしてる人ならこの時点からもうすでに事は始まりつつあるのだろうが、完全未経験(ファーストキスは14歳)の僕はとにかく会話のキャッチボールを続けることで明るい雰囲気を努めて演出することにした。今思えばそれって嬢の役割じゃねってなるけど、まあ完全に任せっきりも良くないと思う(童貞並みの配慮)。

出身はどこなんですか~なんて当たり障りのない会話から徐々に膨らませていって、お互い神戸の大学を中退したことや京都に居住経験があるといった共通項を見出していく。あっ楽しいな。こういう会話をしたくて風俗に来てる人もいるんだろうなと瞬時に理解した。

店舗HPによるとCさんは20歳の現役JDらしいのだが、会話の流れで判明したのは21歳の僕の一個上、つまり22歳。新装開店したばかりなのでHPの情報が2年前から更新されてないってことはまず考えられない。教訓その2:嬢の年齢は常に+2せよ。そしてその加算値は指数関数的に上昇していく。

あ、そうだ部屋の間取りも書いておかないといけませんね。廊下からドアをくぐった先は一見普通の1Kマンション感あるんだけど、いわゆる玄関先から上がって大きな空間に出ると左手にマットレスの敷かれた寝台が鎮座していて、右手にバスタブとシャワールームが置かれていた。部屋の中には一切の仕切りがなく、バスタブの湯気がそのまま寝台に到達することもありえるといえば分かるだろうか。まあ実際は空調がしっかりしてるのかな、バスルームの鏡が曇ってるくらいでむしろ若干乾燥してるように感じた。

 

そんなこんなで雑談も終わり、じゃあシャワー浴びよっかとなる。和気藹々としながらお互い服を脱ぎ、僕は真冬の旅行帰りだった為に重ね着して脱ぐのに手間取ったけど、Cさんは下着の上に黒い花柄のワンピース1枚といった出で立ちで、はぇーすっごい薄着…ってなったのはよく憶えている。

お互い真っ裸になるとさすがにもう隠すものもなく心の準備が完全にできてしまった。しかし、たわわに実ったCさんの乳房(Eカップらしい)が視界に映り込んできたとき抱いた感想は「母親に似てるな…」。母上よ、なぜ息子が男になろうという時に出てくるのだ、普段家の中でくらい服着ろ。教訓その3:母親は突然現れるから注意せよ。

ちなみにCさんは京都出身。京都の女性は全国的にもおっぱいが大きいらしい。それも前にツイッターで見かけた画像由来の情報なんで、今までソースはどこじゃいと思っていたが僕は信じますよ。だって目の前に実物があるんだもの。Cさんはお尻の代わりに胸が大きく、スレンダーで女性にしては割と長身なので非常にスタイルが良いし巨乳がより際立っている。ルックスは前回飯豊まりえとか堀未央奈とか適当に書いたけど、どんな有名人を例えに出してもなかなかうまく表現できない、そういうタイプの人懐っこい可愛らしさを持つセミロングの美人さんだった。今からこんないい女を抱けるのか?と思うと歓喜の前に謎の罪悪感が沸き起こったが、まあいい、金は払った。


ただ一つ不安が。長いこと緊張状態が続いたせいか僕の愚息はすっかり萎びてしまっていた。寒さのせいもあるのだろう、いつもより縮んで見える。必死にエロいことを考えて勃たせようとするもなかなか反応しない。もはや今俺の心はED諸君と共にある。ちんぽよ!悲しみを怒りに変えて立てよちんぽ!我のちんぽこそ選ばれたちんぽであることを忘れないで欲しいのだ!ジーク・エレクチオン!……駄目みたいですね。

Cさんはシャワーの水の温度を調節しながら、「初めてのお客さんは大体そうですよ」とさりげなくフォローを入れてくれる。すみません…好きです…お姉さん。

ちなみにシャワールームでは、男性はとあるスケベ椅子に座ることになる。文章では表現しにくいが、いわゆるペニスからアナルまで男性の局部にあたる部分が前後にわたって開いているイスである。ソープ嬢が洗いやすいようにだとか、その際に刺激を加えやすいようにだとか、まあとにかく破廉恥な椅子である。内心実物するのか…と驚きを隠せなかった。そこに僕は座って、Cさんが前にしゃがみこみ身体を洗ってくれる。眼前におっぱいが来たことで元気になる僕のファルコネット砲だったが、正直な奴だな…と思っていたらまた勢いがなくなり始めたので思い切ってCさんの背中を触ってみることにした。実はこう見えて(どう見えて?)背中フェチである。

「触っていいですか?」

「もちろんいいですよ!」

ゆっくりとCさんの背中を軽く抱きしめるように撫でてみる。ああ、温かい。人間の肌だ。そうすると自然と密着するので、今度は僕のファルコネット砲がウルバン砲くらいになってCさんの胸にかすかに触れる。なんか自分で書いてて恥ずかしくなってきたけど、ペニスが確かに反応してくれたことは本当に嬉しかった。ちょうど脳裏を「イけないまま終わった風俗体験記」がよぎっていたので。教訓その4:最初は勃たないと思うけど、思い切ってお触りしてみるべし。

「今から(ウルバン砲)洗いますけど、痛かったら言ってくださいね」

「はーい(剥けてなくて刺激に慣れてない人もいるのかな)。あ、そうだ、一応ムダ毛は処理してきたんですけど、いきなりだったもんであまり細部までは…」

「あ、全然大丈夫ですよ!とてもありがたいです」

うっ…ケツ毛なんてボーボーだったというのになんという寛容精神、優しすぎる…優しすぎてウルバン砲がカルバリン砲になってしまった。ありていに言えば太さを失って長さを得た感じだ。要するに棒である。頼むから頑張ってくれ俺の竿。教訓その5:焦るな。

 

シャワーでは首から上と膝から下以外を一通り洗ってくれた。どうも背中はおっぱいで洗ってくれたみたいなんだけど、鈍感すぎて何も感じなかった。次回があるとすればそういうところも楽しみたい。ちなみにパイズリはしてくれなかった。有料オプションかもしれん。一番楽しみにしてたのに…(涙)教訓その6:嬢にやってほしいことがあればしっかり伝えよう。たとえ有料であろうとも……。

泡を流したその後は促されて湯船に浸かる。白いバスタブのお湯はちょうどいいぬるま湯で、177センチの僕が入ってちょうどいいサイズ。同時に用意された歯ブラシで歯磨き&イソジンでうがいをして、その間Cさんは自分の体を洗う。曲線美が麗しい女体がその肢体をくねらせながらシャワーを浴びる姿を眺めるのもまた一興だった。そのとき視界に飛び込んできた壁にたてかけられたマットは、いわゆるマットプレイで使うものだろうか?Cさんはマットプレイ講習を受けていないためサービスは無いと言っていたが、男たるもの是非一度は体験したい。教訓その7:できるだけマットプレイ可能な嬢を指名しよう。

しかしこうしてCさんの体をまじまじと見つめていると様々な発見がある。髪はセミロングで内巻き。シャワー中は髪留めでうなじが発生してめちゃくちゃ欲情させられた。写真では黒髪だったが、つい最近美容室にいってインナーカラーの茶髪にしてもらったらしい。中だけ染めるってやつ。僕自身断然黒髪派というか、金髪でもいいけどとにかく一色の髪が好きなのもあって「(ナンデソウイウコトスルン?)」なんて失礼なことも思ってしまったが、似合っているのでOKです。

また、Cさんは美脚の持ち主でもあった。綺麗に脱毛されて傷一つない艶やかなその両脚が交差したりつま先立ちしたり、さすがに真っ裸なのでチラリズムも何もないわけだけど、僕は耽美的なその情景にただひたすらに笑みを浮かべていた。正直自分でもキモいと思うけど、君もそこに行ってみてよ。最高なんだ。

「も~見すぎ(笑)」なんて典型的な怒られも発生しつつ、今度はCさんも湯船に入ってきた。若干窮屈になってしまったバスタブは悲鳴を上げながら湯を溢れさせた。なんという二人の密着度。お互い見つめ合って、そして許可を得てから念願のパイタッチへ……

むに。むにむに。

「おお…物心ついてから初めて触った…」

「どう?」

「すごい…(語彙力皆無)」

本当にすごい。それ以外の感想が出てこない。今回、最も生きてて良かったと感じた瞬間はここだった。ああ、俺のロードオブザエクスタシーは旅の仲間を三宮に置き去りにして、二つの乳房へと物語を進めているのだな(この時本当に旅行の同行者は三宮に置いてきた)。
想像していたよりも柔らかくはないが、ハリがあり、両手でギリギリ掴み切れるほどの大きさだったのであくまで紳士的にもみしだいた。

「これが垂れていくんだよねー」

「大変っすね(他人事)」

乳首は薄いピンクでとても可愛らしい。恥ずかしながら僕は乳首弄りを無意識にやってることが多く、自分が気持ちいいと思っている弄り方でCさんの乳首を少し弄ってみると「ん…♡」と反応してくれた。いやそれも演技だとわかってはいても、常に一歩引いた視点から事に臨んではいても、その時ばかりは「おぉ…」と感動を隠せないでいた……。


後編へ続く。