北海の砂島より

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交通警備員・飯村おさむ(53)渡欧挑戦記【2】ウクライナ1部編

東欧の冬のように頭髪も寒くなってしまった飯村おさむ
ピッチ上でも警備員時代の制服を身に纏っている

飯村おさむ53歳の突然の渡欧を受け入れてくれたのは、本人にとって縁もゆかりもないウクライナ・テルノーピリのサッカークラブでした。それにはクラブの取締役Dmytro Andrieshynの鶴の一声が大きく関わったとされています。飲み屋で謎の日本人と意気投合したからといってサッカーに関してズブの素人をいきなり監督の地位に据えるなんて、取締役もいよいよ焼きが回ったとしきりに噂されたものです。

美しい湖畔の街テルノーピリ  写真は市議会から拝借

しかし怒涛の一年間が終わって順位表を見てみれば、意外にもチームは2位に居座り1部リーグへの自動昇格枠を勝ち取っているではありませんか。

飯村おさむはチームに大改造を施したわけではありませんでした。既存の選手層だけでまず可能性を見出し、足りない部分には燻っている選手を拾ってきて活躍の場を与えてやる。経済状況が芳しくない地方クラブと飯村の志向は存分にマッチしたといえるでしょう。

ローブロックにて耐え難きを耐え、忍び難きを忍びカウンターの一撃をもってして試合を仕留める戦術は、古典的ながらも37得点13失点と着実な成績を残しました。

飯村本人に言わせれば、「3本ずつ持ってきたイチジク浣腸(=おそらく3トップのことだと思われる)を突うずるっこんでやると、糞(=おそらくワンシャドーのこと)が出口を求めて腹の中でぐるぐるしてくるように、単純な戦術に過ぎないよ。」

 

たどたどしいウクライナ語でフィーリングだけで語る飯村監督の手法は、人を楽しませるウィットに富みながらも未だに懐疑論者が多いのもまた事実でした。おさむ本人もそれを分かってか、彼らを黙らせるには1部リーグ残留を成し遂げるしかないと、静かなる瞳の奥で熱い闘志を燃やしているようでした。

 

最低でも降格回避という目標設定の低さに、立ち位置が伺える

 

落ち着く暇もなく新シーズン開幕です。

 

~23-24夏移籍~

まず昨年の移籍はこんな感じ。

かなりの人員整理をして移籍金収入はたったの13万ユーロ…。どちらかというと選手放出でカットした賃金分が金額としては大きく(30万ユーロ)、1部残留に向けてできるだけ高水準の選手を補強するリソースを確保した。

 

で23-24シーズンの肝心の補強選手ですが、だいぶ前から準備してきました。なんか昇格できそうな雰囲気立ち込めてきた23年1月時点から、全ウクライナ国籍のボスマン移籍可能な選手をリストアップ。ひたすらスカウト派遣して代理人に可能性を尋ねる感じで、最終的に14名が契約してくれそうだったのでそのうち11名を獲得しました。だいたいスカッド20~22人くらいなので半分は入れ替える形。

もちろん代理人に尋ねるタイミングによって選手の返答が変わるので、クラブの昇格が決まったあとに尋ねまくった感じです。それでも50名くらいリストにいたのに14名しか興味もってくれなかったな……怪レい日本人監督がマイナスイメージだったかな?

 

前年から引き続き1部でも戦えそうな人はターゲットマンSukhoruchko、左ウィングBorysenko、左ボランチPrykhodko、左サイドバックTsiupa、センターバックKovtunの5名。ロートルUcheさんとSharperさんは昨季限りで現役引退とのことで、代役を探さなければなりません。ロートルロートルと小馬鹿にしてきましたが間違いなく昇格に欠かせない人材で、非常に助かりました。ありがとうございました。

こんな感じで11名補強の必要が出てきた

ゴールキーパーハーフバックシャドーストライカーあたりはモロ成績に直結しそうなので良い人材獲りたい。センターバックにビルドアップ能力欲しいし、プレイメイクできるウィングも欲しいですね(ほしがりさん)

見ての通り戦術は2部時代と変わらずドン引きカウンター狙いなので、それ念頭に選手獲得していきました。

 

てことで11名紹介していきます。

 

広い範囲を守るスイーパータイプではないものの、反応14、一対一15、ハンドリング14はローブロックでがっちり守るGKとして十分高水準。集中力14とミスがなく、何気に長距離キックも蹴れる。コーナーキックのクロス対応が弱点だけどCB陣がきっとなんとかしてくれるだろう。

ただウクライナよりクリミアのファンに親しまれるってバイオグラフィー、なんだかゲームでも現実をちらつかせてきますね……。

 

白い歯が眩しいッ!加入組では唯一の外国人で、でもウクライナってシャフタール産ブラジル人選手のイメージ強いよね。潜在能力はチームで一番高い21歳。ジャンプ到達点17が目を引きますね。

 

昨季までBorysenkoの後ろをTsiupaがカバーしていたけど、彼の若干上位互換みたいな選手が他クラブで契約切れそうだったので獲得。テクニック6とか判断力7みたいな分かりやすい欠点はあるけど、これだけ黄色の能力が多かったら御の字ですよ(ウクライナ2部目線)。

視野・予測・クロス・パスが12以上なのでアシスト性能に期待。

 

アルメニアリーグにいたウクライナ人。クロス14が目を引く3バックの一角っぽい能力をしていて、ビルドアップが最低限出来そうなので年俸6万ユーロで獲得した。30歳なので2~3年しか活躍できないだろうけど、見てくださいこの黄色能力の多さ!!!!ワールドクラスですよ……(当社比)

 

本当はセンターバックの控えとして獲得したはずが、結局右サイドバックが市場に転がってなくて補強失敗したのでコンバートする。戦術的に攻撃時は左SBだけオーバーラップして2CBと右SBで擬似的3バックにするので、まあタックルができたら良いです。顔も強そうだし。

 

うちにとっては破格の高年俸12万ユーロで契約したザ・ロートル。32歳と衰えの兆候が出始める年齢だけど、190cmの長躯でスタミナ15運動量14強靭さ14の重戦車が中盤の底に居座ってるってなかなか怖くないか?と思い獲得した。相手GKがロングボール蹴ったときに絶対競り勝ってマイボールにしてくれるのを期待する。足は遅いのでセンターバックではなくハーフバック起用。

 

21歳の若手でアンカーや左SBもできる。健康さ低いけどまあ成長込みで期待。

 

フィジカルよわよわ!これでも☆3判定の我がクラブ……いないよりマシ。

 

  • 攻撃的MF Vitaliy Kvashuk

ウクライナちびまる子ちゃんの永沢君みたいな……ちょっと賃金奮発して獲得したスター選手(当社比)。本職右ウィングだけどシャドーストライカーとして起用します。30歳にもなって新ポジションやらされるの可哀相~。

というのもスタミナ9が結構気になってて、戦術的にウィングの人が走行距離長めなので代わりにシャドーの位置でテクテク歩いてもらおうかな。特に秀でた能力があるわけじゃないけど、まあ平均以上。

 

  • 右ウィング Artem Shchedryi

予測判断冷静さに欠けるところはあるが、純粋なウィンガーとしてチャンスメイク能力はありそう。賃金も結構高めなのでそれ相応の活躍を期待する。本職は左Wだけど既にBorysenkoがいるので右Wに回ってもらう。

 

  • ウィング Mykyta Tatarkov

他クラブで干されてたけど、両サイドのウィングポジションできるので重宝する。一線級だけど主にローテ要員として起用。

 

以上11名です。さながら22-23ノッティンガム・フォレストの気分だけど、かかった移籍費用はたった7万ユーロで、9名が自由移籍!130万ユーロの人件費予算内で結構良い補強になったと思う。

本来欲しかったターゲットマンの控えだけは見つからず。過密日程でもないのでわざわざ獲得する必要性は薄く、昨季シャドーの位置でスタメンだったRiznykを控えとしました。彼はスピードで裏抜けするタイプだから全然ポストプレイヤーじゃないけど……

でも昨季の選手層はほとんど能力値が白色だったので、だいぶ様変わりしたなあという印象です。これだけチームメンバー入れ替わったら普通ダイナミクスが心配になるけど、昇格した勢いのままだから割と大丈夫でした。

去っていった選手は現実では地元に根ざした人気選手なわけで、なんだかな~とも思ったり。すまない、これも1部定着のための致し方ない犠牲だ。コラテラル・ダメージに過ぎない。シュワ「ふざけやがってぇ!(バゴォ

~シーズン前半戦~

ウクライナ2部リーグは年間21試合のみという閑散ぶりでゲームとしては暇すぎてしょうがなかったけど、1部リーグは30試合が行われるようでひとまず安心。それでも少なく感じる……雪国だからスケジュールはしょうがないね。

シャフタール・ドネツクディナモ・キーウといった欧州に名だたる強豪クラブがCL予備予選出場権1枠を争うリーグなんですが、はてそれ以外の1部クラブ知ってる?といわれたら全然知らない人、結構いるんじゃないでしょうか。いや自分もそうなんですが。

FM23で確認できるデータでは、少なくとも2003/04シーズンからシャフタールディナモキーウが二強が優勝を争うリーグになっていて、正直これはつまらんなあと思ってしまいますね…。どちらかというと熾烈な残留争いに毎年目が向けられるリーグなのかなと想像します。

昇格組Nyva Ternopilは、この二強相手に勝てないのはまあ当たり前として、それ以外のクラブに対していかに勝ち点を稼ぐかが残留への鍵になりそう。

  • 第1節 vs Minaj(A) 4-0 勝利
  • 第2節 vs Chornomorets(H) 4-0 勝利
  • 第3節 vs Zoria(A) 1-0 勝利

……あれ?開幕三連勝?

シャドーストライカーKvashukのハット、狙い通り感すごい

MinajChornomoretsはネタバレすると最終的に降格してしまうくらいにチーム状況が悪いのでまあわかるのですが、Zoriaは19/20と20/21シーズンにリーグ3位、翌年21/22シーズンも4位を記録する強豪なのでめっちゃビックリ。

意外と1部相手にドン引きカウンター刺さってるぞこれ…!

第3節のスタッツみるとポゼッションでは36%と大いに負け越してるけどこちらのシュート12本に対しZoriaは5本しか打てていない。それで途中交代で入ったポーチャーRiznykが決勝点決めている。シュートを打たせない守備ができている??

決勝点をぶち込むRiznyk ゴール前の人数がいい感じ

よっしゃ!この勢いのまま勝ち点積み重ねて残留目指すぞ!!

 

  • 第4節 vs Veres(A) 0-1 敗北

まあそう簡単にはいきませんよねー

ってこの試合だけは本当に納得いかなくて、不利なアウェーゲームなのに相手より13本も多くシュート打ってノーゴールに終わるなんて……決定力さん!?

FM名物 ペップクロップ交換
  • 第5節 vs Metalist 1925(H) 3-1 勝利
  • 第6節 vs Shakhtar(H) 0-4 敗北

やっぱりシャフタールには勝てなかったよ……4失点してなおGKが最高評価点になる惨憺たる結果でした。しかもホームなのに()

  • カップ戦 vs Metalurh Zp(A) 1-0 勝利
  • 第7節 vs Vorskla(A) 2-1 勝利

この第7節は激アツでした。たぶん初めての逆転勝利で、しかも逆転弾は後半アディショナルタイムっていう約束された展開。ローテーション要員のRiznyk君がだんだんスーパーサブになってきましたね……

 

  • 第8節 vs Dnipro-1(A) 1-3 敗北

そろそろ引き分けの味を知りたいな~とか思ってたら普通に完敗。やたらイエローカード出てたので苦労してたんだろう……何もしてやれず申し訳ない気持ちでいっぱい。

とうとうコンチネンタルライセンス取得

とここでDnipro-1戦後、Nyva Ternopilに激震走る――…正GK半年以上の長期離脱

いやいやいやいやいやいやいやいや勘弁してくれぇ!?
ここまでリーグ5勝3敗で11得点10失点、安定した戦績とはいえないけどGKがめちゃくちゃ奮闘してるのは確実で、大黒柱が開幕早々離脱確定したので思わず飯村おさむ監督も天を仰ぎ虚脱状態に陥りました。

第二GKとしてCristianがいますが能力は2部レベル。まだ21歳なので潜在能力を発揮するための出場機会が回ってきたと思うと好都合ではありますが、いささか不安を覚える展開に。

 

  • 第9節 vs Inhulets(H) 3-2 勝利
  • 第10節 vs Kolos(H) 1-0 勝利
  • 第11節 vs Dynamo Kyiv(A) 3-3 引分

ディナモキーウ相手にアウェーでドローは大金星すぎる。

ポゼッション33%とほとんどボール持たせておいてカウンター狙いっていう戦術は上手くいったけど、3失点はCBのミス由来とスーパーロングシュートなので致し方なし。

右ウィングのShchedryiが3アシストとすごい活き活きしてますね。アーリークロス気味に前線に上げてペナルティエリアに4人くらい走り込むからそのまま決めちゃうっていう得点シーンが多い。

 

  • 第12節 vs Kryvbas(H) 3-1 勝利
  • カップ戦 vs Prykarpattia(A) 2-0 勝利

ローカルダービーなので勝ててよかった

  • 第13節 vs Polissia(H) 6-0 勝利

同じ昇格組との試合。2部時代は4回対戦して一度も勝てなかったけど、今や歴然たる差があるようですね…!

  • 第14節 vs Oleksandriia(A) 0-1 敗北
  • 第15節 vs Minaj(H) 3-0 勝利
  • 第16節 vs Zoria(H) 3-0 勝利
  • 第17節 vs Lviv(H) 3-0 勝利
  • 第18節 vs Chornomorets(A) 1-0 勝利

ここでようやく冬の到来と共に3ヶ月の中断期間へ。

消化試合数の違いはあれど、なぜか暫定1位

右ウィングShchedryi君が前半戦だけで16アシストと大爆発していて、昇格組とは思えない13勝1分4敗という結果。勝ち点40ってもうほとんど残留確定したような数字なので本当にビビる、正GK大怪我したのになんか後任のCristianが好セーブ連発していてめちゃくちゃ調子がいい。これならマジでいける気がするぞ、大陸大会枠!

 

後半戦へ続く

交通警備員・飯村おさむ(53)渡欧挑戦記【1】ウクライナ2部編

Football Managerは2020から始めて4年目のニワカなのですが、王道のプレイスルーは大抵やってしまった感があり、ずっとやってみたいと思っていた完全無職スタートで始めたいと思います。コーチライセンスも選手経験もゼロです。

各国渡り歩けるように環境適応だけ上げました

でFM23から監督の服装バリエーションとしてスカーフが追加されまして、あれこれ遊んでたらどうみても安全反射ベストを着込んだ夜間交通警備員にしか見えなくなったので…↓

飯村おさむ(53)津山出身だけど他意はない。世代的にたぶん古豪ボルシア・メンヒェングラートバッハが好き。名前の響きはイビチャ・オシムに寄せました。

不況でリストラに遭い53歳で交通警備員にならざるを得なかった苦労人ですが、夜勤生活の中で温めてきた超攻撃的戦術で一旗揚げるべく単身渡欧っていう体でやっていきます(途中で忘れてそうな設定)。

サッカー界においては実績も能力もない完全無職ゆえ最初は誰も拾ってくれないと思うので、できる限り就職可能性を高めるべく欧州と南米の全リーグを稼働させてスタートしました。収録選手人数16万人で動作激重だけど、監督の知名度上がってきたら五大リーグ+周辺リーグまで数を絞っていけば大丈夫かなと考えています。

~就職~

とりあえず2022年6月から始めて片っ端から監督の空きポストにダメ元で応募かけてみる。9割お祈りされるけど唯一スペイン4部やデンマーク4部、ウクライナ2部のクラブからオファー……

 

え?オファー来るの?

 

完全無職がいきなり監督就任とか絶対できんやろ!って思ってたけど、各国リーグを3部4部まで稼働させてみると意外に面接オファーしてくれるところがあってビビる。何をトチ狂って現地語話せない日本人に接触してくるんだ……!?

というわけでウクライナ2部のNyva Ternopilの監督に

ウクライナ西部、ガチで知らない場所に来てしまった……現実だと戦争の影響でそもそもリーグが開催されてないんじゃないか。クラブの歴史自体は欧州サッカーの例に漏れず古いみたいだけど、設立自体は2017年と結構新しくて紆余曲折あったみたい。万年2部で燻ってる感じのクラブみたいです。

https://www.instagram.com/nyvaternopil/

読み方はニーヴァ・テルノーピリかな?

 

ここは飯村おさむに接触してくれたクラブの中で一番人件費予算が多かったんですが、それでも年間48万€なので夏の補強は基本的にフリーで転がってる人を拾っていく感じ。

でいきなりだけど既存の選手層と5~6人の自由契約補強で組んだ戦術がこれ。

風の噂でFM23は過去作のようにドン引き戦術でも一方的にタコ殴りにされないらしいので、ローブロック・ディフェンスライン低い指示でゴール前を封鎖。

そして攻撃に関しては彼を軸に据えます↓

最初からいた長身FW・Sukhoruchko君。宇2部にしては優れた選手で、彼めがけて雑にロングボール放り込んでも収めてくれそう。おまけにルックスも良いときた(?)

でもDF陣のパス能力が終わってるので、不確実性しかないロングボールよりダメ元でもショートパス基本にテンポ良く繋いで攻撃する志向にします。

~最初の夏補強紹介~

すべてウクライナの寒空の下、無職になってた人たち。

  • 守備的MF Vyacheslav Sharpar

34歳でフィジカル終わってるけど宇2部にしては良いスキルメンタル

比較的安い賃金で単年契約できた好都合ロートル。背丈はあるけど致命的に足遅くて動けないので、2ボランチの一角、ハーフバックの位置で関所になってもらう。

宇2部にしては高水準のCB。こんな若くて優秀なのにフリーで転がってるなんて……!
なおビルドアップは出来ない。

  • 守備的MF Klim Prykhodko

優秀な選手だけど性格わるそうな顔してる

彼も若いのにフリーで転がっていた。潜在能力も高いし、今夏の補強組では一番の掘り出し物かもしれない。ミス乱発しそうな判断力6が非常に心配だが、額面上は何もかも並以上にこなす男。

起用法は今まで使ったことなかったセグンドボランチで、守備的なSharpar爺とコンビ組んでもらう。ターゲットFW・Sukhoruchkoと二列目3人、そして彼で攻撃の5レーン埋める想定。

  • 左ウィング Ivan Borysenko

すべてが平均的だけどウクライナ2部目線でいくと超優秀なアタッカー。彼もフリーだったのが信じられない。まだ19歳で潜在能力も高いので今後に期待。

すげえ人相の悪い子供って感じだけど29歳、守備型サイドバック。でも先述のBorysenko君が内に切り込むのでTsiupa君には頻繁に大外上がってもらう。この縦関係のイヴァンコンビが結構要になります。

  • 流浪のアタッカー Kalu Uche

人員整理しすぎて攻撃的MFが少ない!と不満紛糾したので急遽獲得したロートル。前線ならどこでもできるポリバレント選手で、能力も1部クラスだが何故か来てくれた。ウクライナリーグって外国人獲得したらサッカー協会の徴収金発生するんですね。

ただ、押しに押されて39歳の選手と2年契約結んでしまった……(後悔)

~1年目結果~

ウクライナ2部リーグは雪国っぽいのに秋春制で、12月頭から2月いっぱいまで3ヶ月間も中断期間がある特殊なリーグ構造。16チームで争う前半戦の結果をもとに、上位下位8クラブずつに分けられて昇格と降格を競い合う後半戦に突入する感じ。

率直な感想としては単純にわかりにくいな~と思うけど、後半戦は好調なチーム同士で戦うから中弛みがないんですかね?

 

さて前半戦は地元ダービーマッチで負ける失態を演じたりもしたけど8勝4分2敗で全体2位通過。ホームではまず負けないって感じでしたね。

なんか昇格できそうな雰囲気だから背水の陣を敷く

そしてその勢いのまま後半戦の昇格グループリーグへ↓

無敗で通算成績12勝7分2敗の2位通過、無事1部自動昇格。1位のPolissiaには一度も勝てなかったなあ…。国内カップ戦は早々に1部クラブ相手に負けました。

でよく見てもらうとリーグ試合数が21になってると思うんですけど、五大リーグがだいたい38試合のところ、ウクライナ2部まじで閑散としたスケジュールでした。おかげで中断期間多すぎてプレシーズン含め親善試合18回やったかな。くそだるかった。

ウクライナ1部は年間30試合リーグ戦やるらしいのでまだ希望は持てるけど、それにしたって普通より8試合少ないとなるとめっちゃ暇ですね……。早くウクライナ脱出したい。

 

ちなみに参考程度に選手成績も貼っておきます。

試合数が少ないから全体的に数字は控えめなんですが、
ターゲットマンSukhoruchko君が14G1Aでチーム内得点王、
左ウィングのBorysenko君が5G12Aと大車輪の活躍をみせてくれました。

一方で得点源として期待したシャドーストライカーのRiznyk君は本職STだけど無理やりトップ下にコンバートさせた期間が響いてか最終5G2A…。決定力14オフザボール15で爆発するぞと思ってたんですが。

また、セグンドボランチのPrykhodko君も3G2Aとあまり芳しくない結果。ノーゴールじゃないだけましといえど、決定力とロングシュートどちらも9と微妙なのが響きましたかねー。あと21試合でレッドカード2枚は結構困りました、自制心もって♡

40歳ロートルUcheさんはスーパーサブ起用に応えてSukhoruchko君の半分の出場時間で7Gを挙げる活躍。これは流石としか言いようがないです。ただ同時にフィジカルの衰えが一年通して凄まじく、この22-23シーズン限りで引退されるようで、2年契約結んでしまって発言力だけデカいロートルの処遇に困ることがなさそうでよかった(冷酷)

 

 

で余談ですがこの22-23シーズン中、コーチ研修に3回行かせてもらって無資格からナショナルC→B→Aライセンスまで取得することに成功。むしろ無資格なのによく監督就任できたよな……来季はコンチネンタルBライセンス辺りを目指したい。

 

そういえばワールドカップイヤーでしたが日本はGL敗退してました。残当

 

さて来季はいよいよウクライナ1部挑戦です。人件費は3倍になったけどそれでもリーグ最低水準。飯村おさむ、残留できるのか…!?

ソープ・ルポ 古都1300年悠久の女体編

有史以来、旅行の締めはソープランドと相場が決まっている。

なわけないだろ。自分でもおかしいと思います。なぜ僕はまた旅行からの帰途に風俗に寄ってしまったのか?なぜ自然とソープに足が向いたのか?なぜ直接家に帰れないのか??何故こうも毎回性欲の塊なのか???——48時間に及ぶ賢者タイムの末、今ようやく重い腰を上げて泡体験を綴ろうとしています。

遡ること去年の12月末……その一年間の膿を絞り出すかのように電撃的なソープ初体験を成し遂げた僕は、以来""無""の生活を送っていた。毎日の起伏がなさ過ぎて気づけば9月。職業柄あまり外出しないためスマホのカメラロールに新しい写真など皆無で、肌で感じる気温変化だけが季節の移ろいを実感させてくれる。逆に言えばそれ以外に時間感覚を保つ手がかりが存在しない生活なので「あれ?あの出来事って何年前だったっけ?」なんてことがざらにあって、昔話をしようものなら自分の記憶の中でつじつまが合わない。もはや老後と言っても差し支えない日々…。
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そのような状況でも年の瀬のソープ初体験だけは鮮明に覚えていて、自分の中でソープ以前・ソープ以後と西暦紀元のように利用していた(今年はソープ元年)。ゆえに今回の2回目のソープは否応なく初体験と比較してしまい、2回目だからなのか初体験以上の衝撃を得られなかったのか、理由は定かではないにせよまったく記憶に残らなかったのである。

……え?感想書けなくない?

はい、非常に困っております。
なんで奈良への旅行帰りにソープなんて行っちゃったのかは、とにかく旅行中ムラムラムラムラモンモンモンモンモンしていたとしか言いようがありません。山奥でひたすらに植物や近所のジジババと向き合う暮らしをしている鬱屈した非文明人バーバリアンがいきなり日本有数の観光地にやって来て、凄まじい解放感と同時に目に飛び込んでくるのは道行く夏真っ盛り薄着の若いオナゴですよ?時代が時代ならヴァンダリズムに走っていましたよ。

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ヴァンダリズムの典型例
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もしくはこっちかな

そういや書き忘れましたが、今回の旅行は出発二日前に誘いが来て急遽決まったクソ適当な旅行で、それも奈良の鹿が見たいというだけで男5人ノープランで奈良に赴くという破天荒極まりなさ。いつも旅行は滅茶苦茶準備するタイプなのでとても新鮮で楽しめました。
それはさておいても読者諸兄におかれましてはなんとなく僕がソープ行っちゃった気持ちも分かると思います。溜まってたんです。故ブルース・リーの言葉通り、理解せず感じてください。いいですね。

とにもかくにもそんな経緯で2回目のソープ。初体験と同じ店です。出口を求めてぐるぐるしている性欲を抱え、無駄に悩みたくありませんでした。なにより、「予約なしで来店&おまかせなら大幅割引」キャンペーンが実施されていて行くしかありませんでした。キャンペーン開催されてなくても行ってたと思いますけど。
それでもソープ前日の旅行中は、最後の最後まで行くかどうか逡巡してました。初体験の2万円と、ちょっと気持ちよくなりたいだけの2万円では、やっぱり心理的抵抗度合いが違います。しかも嬢指名できない「おまかせ」なので、最悪な結末を迎える可能性はなきにしも非ずでした。銭湯で汗を流し旅仲間の家に泊まらせてもらうことになってもう翌朝帰るだけという段になっても、店のホームページの出勤情報を隅々舐め回すようにチェックしてあらゆる想像を張り巡らせます。——そこで見つけたとある嬢。一人だけ、朝七時の開店時刻から出勤する模様。割引キャンペーンは嬢を指名できないおまかせに限られるが、彼女しか出勤していない朝の時間帯に入店することで実質指名できるようなものでは?と気づき……思わず軍師の血が騒ぐ。"我が軍の経済状況は芳しくなく、旅の疲労で下半身も弱々しい。状況は最高、これより攻撃する。"

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一般的な突撃のイメージ

そうと決まればもう頭の中ピンク一色。自分でも馬鹿だなあと思いつつもコンビニで精力増強ドリンクを購入しガバ飲み、朝5時にアラームをかけて旅仲間の誰よりも早く就寝。すまない、俺は明日が勝負なんだ。
起床と同時に人の家で勝手にシャワーを浴び、人の家でムダ毛を剃り、人の家で爪を切り、人の家で口腔内を磨きまくり、人の家でセックス準備を万端に済ませていざ出陣。かつて通学に使っていた電車を今や風俗通いに使うとは…人生わからんものだなあ(しみじみ)。
しかし今思えば朝七時にいきなりセックスとか流石にどうかしていた。午前中には帰宅する予定だったので急いでた事情はあれど、受付ボーイも嬢も結構驚いていた。古今東西のソープでタイムサービスがあるのだから朝一番抜きに来る客もそう珍しいわけではなさそうだが、いかんせんコロナで客も少ないのだろうか。2回目の貫禄()を見せつつ流れるように受付を済ませ、どこか落ち着けない雰囲気の待合室を独り占め。そこでようやく、愚息がシナシナのヘナヘナだということに気づく……必死にポルノ画像を検索して、ボルテージを上げていきます。

待つこと4~5分。
「ご案内でーす」
来た…!心の中で高らかに角笛が吹かれ、突撃合図の銅鑼が重く鳴り響く。期待に胸を弾ませながら、いざ!



―—ご尊顔拝見!とウキウキで向かったエレベーターで待ち受けていたのは、安藤サクラ似のお世辞にも美人とは言えないルックスの嬢だった……。
あ゛~~パネルマジック来たなぁ……一人しか出勤してない時間を狙っての実質指名、おまかせ回避までは良かったが……リサーチ不足を嘆きつつも、来てしまったものはしょうがないと意を決してエレベーターに乗り込む。あまりの急転直下に茫然自失の状態からなかなか抜け出せない。
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当時の精神状態、なんと表現してよいか分からないが、致す前から賢者タイムといっても過言ではなかった。まったく興奮できないのである。せっかくあの手この手で盛り上げてきた股間もしおしおに萎びているのがそれを物語っていた。
今、嬢の顔を思い出そうとしてもほとんど忘れてしまっているのは、後日友人が指摘してくれたように精神の防衛機制の影響なのかもしれない。僕は今、無意識的に忘れようと努めたものを意識的に思い出そうとする苦行に従事しています。

どうすんだこれぇ……といきなり後悔しつつも、眼鏡を外し裸眼で相手の顔を判別不能の状態にすることでなんとか次なる希望を紡いでいく。出鼻を挫かれたとはいえ、ポジティブシンキングに努めてこの80分間をセックスの練習だと思うことで自分を奮い立たせた。初体験時の反省を活かす時が来たのだ。
というわけで機械的にシャワーを浴び、泡まみれになり、一向に勃たない愚息を後目に二人ベッドに赴く。前回の反省、それは前戯が適当すぎたこと。今回は朝一番で嬢もまだまだ本調子でないだろうし、ソフトなキスから入ってひたすら彼女の身体を愛撫してほぐしていく。なおその際の精神状況は自分でも驚くほど落ち着いていた。表面上興奮を装うも、大好きなおっぱい触っても何も昂るものが無かった。これほどまでに残酷なことがあろうかと、無心でクンニしながら世界を憂いた。

飽きるまでクンニ、飽きてもなおクンニ、様々なパターンであらゆる部位を刺激しているとさすがに嬢も濡れてきて、なるほどな~と研究者並みの冷静さと客観的見地から愛液分泌を分析した。実に興味深い。
そろそろやめないと前戯だけで80分終わりそうだったので、今度はポジション入れ替えてフェラしてもらう。前回初体験時は生フェラにビビり散らかしていたが、今回もゴムなしの生だったので少々拍子抜けを食らう。大丈夫なんですかね……と心配の束の間、彼女滅茶苦茶フェラが上手い。フニャチン咥えさせて申し訳ないなどと考えていたらみるみる血流が集中して元気になっていく。その様子を眺めていると、「フェラ見たいタイプ?(笑)」と言われる。何を隠そうこれも前回の反省を活かしてのことである。初体験時はフェラ中、謎の恥ずかしさで顔を手で覆っていたからね。

エレベーター乗り込んだ当初はどうなることかと不安で仕方なかったが、なんやかんや前戯でお互い準備完了にまでこぎ着けた。だが正常位で焦らしつつ挿れようとすると、なぜか視力が回復してきて嬢の顔が視界にチラつき、愚息が一瞬のうちに固さを失った。ここでもルックスは邪魔をしてくるのか……。挿入してしまえば…!と思い彼女の股にあてがうも、依然竿はぶにゅぶにゅ。焦りは禁物だと己に言い聞かせる。愛撫を交えてごまかしつつ、ちょっと持ち直してきたところでなんとか無事に奥までin。前日の旅疲れでなかなか腰が思うように動かずかなりピストンに苦労する。

そういえば偶然にも彼女は、僕が昨日まで滞在していたあの奈良出身。古都1300年の悠久の歴史を今肌で感じています。旅仲間も言っていました、奈良が1300年続いたのは他でもない、人の性欲のおかげなのだと。長きに渡り親から子へ継承される古都文化、そこには男女の営みがあったはずです。然り、げに然り(パンパン
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などと阿呆なことを考えつつ、機械的にパンパンスパパンと腰を振る。そして今回に限っては乳揺れのある正常位よりバックを所望。なぜなら嬢の顔見なくて済むから。ソープランドの建前として、風呂屋に来たら介助してくれる女性と偶然たまたま恋に落ちる、っていうのがあるけど、今回全然恋に落ちてないし終始心は冷め切ってる。
なんやかんやバックの締まりが良くてフィニッシュ。前戯が長すぎたので結果的に1時間くらい経ってたけど、挿れてからの交戦時間は10分くらいでかなり早漏だった。まあ、無事イけて良かった。本当に…………(しみじみ)。



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―—それ以降の記憶は、正直なところあまりない。無意識のうちに忘れようとしたのは確かだろう。気づけば僕は高速バスに乗って帰路を急いでいた。気持ち良かったといえば気持ち良かったけど、何故だか思い出したくない感情が強く、以降賢者タイムが48時間以上も続いた。マジで顔はある程度重要なんやな。今回も学びを得ました。次があるかはちょっと分からない……。

ソープで捨てた大切なもの(後編)

前回はおっぱいとの遭遇で終わってしまって申し訳ない。やっぱり5000文字が一つの区切りになってしまう。でも安心してください、これで最後までいきますよ。

 (申し訳程度のBGM)

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さて前回、二人湯船の中で無事にソープ嬢(以下Cさん)のたわわに実った乳房を両手で包み込むことに成功したわけだが、それまで半勃ちになったり萎えたりしていた僕の愚息の様子をあえて書かなかったのには理由がある。お察しの通り、おっぱいを触っても反応が非常に鈍いのである。

無論Cさんのおっぱいが魅力的じゃなかったわけではない。むしろEカップの巨乳というだけでラッキー!!!と飛び跳ねたくなるほど嬉しくて、その形状までもが美しくまさに理想的なおっぱいで、童貞の男にとってこんな上等なものを自分の好きなようにできているという感動と恍惚感があれば、バキバキに陰茎海綿体に血液が充満しているはずである。なのに何故か微妙に力なくヘナヘナっとしているし、とても挿入どころではないな……と自他共に認める所であった。おそらくやはり感動が先だって、今から気持ちいいことをするという逃れようのない現実を未だに受け入れられていない証左だろう。女体の神秘をこの手で知ってしまったことで得た高揚感とは裏腹に、この期に及んで此奴はこれほどまでに情けないのかと思うと非常に複雑な心境にさせられた。

 

つきましては多少どころか今後の人生に悪影響を及ぼしそうなレベルでガッカリしていたところ、見かねたCさんは仕方ないなぁといった感じで大きく僕に迫ってきた。お互い対面した状態でCさんの両腕が僕の首の後ろに回り、呼応するように僕もCさんを抱きしめる。彼女のしっとりスベスベとした背中の極上の肌触りはまるで心の渇きを満たしてくれるようで、何日か経った今でも忘れがたく、何よりしばらく忘れていた人の温もりというものを思い出させてくれた。しかもそこまで接近していると、自然に彼女のぶるるんとした胸がぴったりと僕の体に密着してきて、2つの突起が僕の肌をくすぐるようになぞる。あぁ…いい……。

夢のような幸福感とえも言われぬ安心感に包まれていると、知らずしらずのうちに僕のペニスも七分勃ちまで大きさを取り戻しており、湯船に浸かっていたのでさながらSLBM発射直前の様相を呈していた。彼女が両乳房を僕に押しつけたままその身体をくねらせると、少し硬くなったお互いの乳首がちょうど良い具合にこすれ合って形容し難い快感が生まれ、思わず僕の北極星1号も彼女のへそや下腹部をツツツ……となぞり始める。行き着く果てを探し求めるように。

 

高まってきた。いける。今からこの女を、抱くぞ。

 

しばらく抱き合っていると、自然な流れでお互い見つめ合って、それから軽く唇を重ね合わせる。ファーストキスから7年経っていたというのに当時の感動が鮮明に甦ってくるようだった。キス未経験の人はここでも感動はひとしおで二度美味しいのだろうか。あぁ……これが、女体の温もり……。ていうか湯船のぬくもり……。

 

「それじゃあベッドいこっか♡」

促されるまま僕は湯船を出て、Cさんの手でバスタオルに包まれる。その過程できちんと僕の下半身がテントを張っているのを見届けてから、念願のベッドインである。

このとき僕の脳内には美しき青きドナウが流れていた。

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映画『2001年宇宙の旅』で有名な曲……ってことになるかな。僕の大好きなゲーム、Elite: Dangerousというフライトシムでは宇宙ステーションにドッキングする際に流れる。そこから連想して、当時の僕は魅惑の女体に誘われるがまま、完全に身を委ねていた。

さてベッド…といってもマットレスにワイン色のバスタオルが敷かれただけの簡素な寝台だが、二人で寝るにはちょうどいい大きさだ。そこで僕らはまず添い寝をして、かすかな吐息すら聞こえるほどの距離でじっと目を合わせる。彼女、泣きぼくろあるのがいいんですよ。

そこでも軽くキスをして、今度は単なる唇の接触だけではなくてお互い求め合うように唇を重ね合わせる。本当の大人のキスってこんな感じなんだ……シンジくんは14歳にしてこんな味を知っていたんだな……と謎の嫉妬を燃え滾らせながら、いきなりここでの気づきなんだけど、お互い寝た状態でキスするのって鼻が当たりやすくて本当に難しい。どちらかが首を上げた状態で角度を維持しないといけないので、これまた首がなかなかしんどい。立った状態なら背の高い方が首を傾げるだけでいいんだけどね…。

 

濃厚な口づけを交わした後、おもむろにCさんは上体を起こして何やらクリームを塗り始めた。ただでさえ乾燥するこの秘密の部屋においては、まさに必需品なのだそうだ。なにやらクリームを塗ったあとの彼女の肌がてらてら輝いて、すんごくエロい。僕、ローションプレイとか好きかもなぁ(誰得情報?)。見てるだけでは忍びないと思って背中にクリームを塗ってあげる。彼女の肢体を一つ一つ褒めながら、ボルテージを上げていく。

そうこうしているとCさんはこちらに振り返って、「じゃあ今から責めるね〜」と最後通牒を突きつけてきた。これが貴女の春・ノートか。一方仰向けになった僕はもう何でもござれの構え。煮るなり焼くなり好きにして…♡

すると彼女の手はススス…と張りつめた僕の肌をさすりながら胸板から腹筋、そしてついにペニスへと移動し、すらりと伸びた指が僕の竿を握る。そして糸を引いた彼女の唇は僕の口から離れて、首筋、鎖骨、胸板、腹筋、ヘソ、そしてペニスへと僕を味わいながら愛撫の外線作戦を次々と繰り出してくる。オワー、これが焦らしというやつでござりまするね。でもなんかやっぱり息子はいつもより小さい。ええんやで、フルパワーでも。

「(手コキかな?ゴム着けてフェラかな?)」

胸の高鳴りを心地よく感じつつ唾を飲み込んだ僕は、次の瞬間、目に飛び込んできた情景に度肝を抜かれた…………気づけばCさんは僕の腹部に顔を下げていて、紅くいきり立った僕のモノに舌をからみつかせて、ぬるりと舐めまわし、歯を立てないように口に含んでいた。そう、まさかの生フェラである。えっ?いいんですか?えっ大丈夫なんですか?えっえっ?頭の中では冷静にあれこれ想定されうる限りの悪影響をシミュレートしているんだけど、僕の肉棒はそんなことは露知らずと熱く脈打ってむしろ硬さを増し、一方彼女はいやらしい粘液の音を立てながら亀頭を丹念に刺激している。性病感染のリスクって……ええい、今だけは何でもいいよ!!と、この局面に至ってはもはや退くに退けないと悟って完全に理性も吹っ飛んだ。はい、これにて肉欲に溺れたケダモノの完成と相成りました。

Cさんの生温かい口腔内に僕のペニスが出たり入ったり。それまで侘しく自ら慰められるしかなかった僕の肉茎は、初めて誰か他人の手で刺激されるという快挙を成し遂げた。感極まって、ただひたすらに天井を眺めていた。知らない天井だけど、行為のいやらしい響きが反射してる天井なんだよな…(?)。そうこうしているうちにも波打つ口腔内の粘膜とざらりとした感触の舌が敏感な亀頭を包み込み、容赦なく快感を生きて脳に届けてくる。でもなんか先っぽが弱いと思われているのか先っぽだけ責められちゅーちゅー吸われて、僕はカリが弱いんだけど(本質情報)、まあそれはどうでもよいとしても若干の齟齬が発生してたのは確か。なんかテクニックがあまりないとかそういうのを掲示板の前評判で見たな……でもそんなこと、美人のお姉さんが自分のちんぽ咥えてる姿想像してみてくださいよ?その視覚的効果だけでもうお腹いっぱいです。

楽しめるだけ楽しんでおこうと、恐る恐る許可をとって彼女の髪をゆっくりと撫でると、卑猥な上下運動は激しさを増し始めた。本当はもっと乱暴に彼女の喉の奥底まで肉棒を突っ込みたい気持ちもあったけど、かすかに残る紳士力がそれを制止した。それでも、それでもですよ、なんという征服感。なんという……あぁ、もうたまらん。

 

書いてたらなんかものすごく興奮してきたけど、現実の生フェラは衝撃的ではあったけどさほど気持ちよくはなかった。舌使いとか吐息とかテクニックの有無も大きく快感に影響するんだろうけど、Cさんの場合はこんなものなのかという想定の範囲内に収まる感じで少々拍子抜け。それでもあの光景はプライスレスだな。ちなみにペニスは洗ってすぐだからか、「(匂いは)大丈夫ですか?」と聞いたら「全然大丈夫!」とのこと。ソープ嬢特有のお世辞かもしれないけど(疑心暗鬼)

 

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生フェラが終わり、いい感じに火照ってきた二人は次なる段階へと移行する。

「ねえ、今度はどうしたい?」

「っていうと?」

「私を責めるのもありだし、このまま私が責めてもいいよ」

「うーん……やっぱ最初だから受け身でいたいけど……色々体験してみたいしな〜よし責めさせて!」

「いいよ♡」

さあ俺のターン。ドロー、マナチャージ、ディープキスを召喚!

舌を入れるのはマナー違反なのかな?と思ってそれまでずっとキス中は舌をしまい込んでいたんだけど、彼女から舌を捩じ込んできたので期待に応えざるを得なくなり、情熱的で本当に愛しあっているようなキスを夢中で交わした。お互い鼻息が荒くなり、今までキスって気持ちいいのか?と思っていたけれどそういうんじゃなくて、愛を確かめ合うことで心も体もセックスに集中できるようになるのがディープキスなんじゃないかと童貞並みの発想力で結論づけた。

そして僕はきりがないなと思って彼女の首筋に矛先を変えた。だって本当に無限に貪ってしまうんだもの。彼女の華奢な首を口で吸ってみたい気持ちはあったんだけど、なんかうまいこと口づけできなくて、俺の顔がでかすぎるのかCさんの首が短いのか、とりあえず断念して鎖骨に移行する。鎖骨を舌でなめずり、そこから胸の谷間目がけて下りてゆく。このとき僕は彼女の上に覆いかぶさった状態で体重をかけないよう気をつけてぬるぬると這っていたので、熱く脈動するペニスが彼女の秘密の園と擦れあっていた。そんなつもりはなくても当たってしまう。彼女も気づいていたのか少しずつ喘ぎ声を出すようになり、まあ演技なんだろうけど(冷静)、僕は生でぬるっと入ってしまわないかななどと馬鹿なことを考えていた。

 

さてお待ちかねのオッパイむしゃぶりつきタイムである。僕は尻が好きだけど一丁前におっぱいも大好きです。少しずつ舌で彼女のたゆんたゆんな二つの丘を交互に味わいながら、空いている方のおっぱいを片腕でもみもみマッサージ。前述の通り自分で乳首を弄っていて気持ちいいと思う方法で彼女の乳首を刺激してみる。するとどうだろう、本当に喘いでいるみたいに彼女の肢体が淫らにくねりだした。まあ演技なんだろうけど(冷静)。そして赤子のように乳首を吸った。あぁ、すげえ恥ずかしい。けどとても幸せだ……。

彼女の豊潤な胸はハリがあるので仰向けの状態でもぶにゅりと潰れるだけで本当に美巨乳といった感じ。ソープでこんなお姉さんと会えるなんて…と、己の幸運を心の中でひとえに祝福した。たぶん偽乳ではないと思う。まあ今のところ彼女しか女性の身体を味わったことないけど。

そして嬉しかったのは彼女の乳首がだんだんと硬さを帯びてきたこと。僕は頃合いだなと思い、両手で彼女の股を開いて、神秘の泉へと顔をうずめた。ちなみに両手はバンザイのポーズでおっぱい揉んでます。どんだけ欲張りなんだこいつ。

 

どこかのAV男優が、童貞喪失は挿入でも中でイくことでもなくて、クンニをすることだと言っていた。挿入、膣内射精、クンニの三位一体で童貞卒業は叶うのだと。確かに一番ハードルが高いかもしれない。でも僕は何の躊躇いもなく彼女の恥丘に鼻をあてがい、やわらかな陰毛がくすぐったいななんて思いながら、精一杯匂いを嗅ぎ込んだ。すごい、臭くない……そりゃ洗ったばかりだからか。彼女が僕のペニスを貪ったように、僕もそれに応えなければならないというもはや恩返しの気持ちでどんな匂いでも受け入れる用意はできていたんだけど、ほのかな石鹸の香りが妙に心地よく、安心して彼女のクリトリスと陰唇を舐め回すことにした。グジュグジュと淫猥な音を立てつつ、口周り粘液まみれになりながらひたすら刺激していく。彼女は咲き乱れ、足を僕の背中で交差させる。途中何度も彼女の股に顔をうずめたまま深呼吸してみたら、なぜだろう、自分が変態すぎてだんだん笑えてきたのは記憶に新しい。匂いフェチかもしれないな。

あぁそういえば、クンニ中は彼女の太ももが顔の両側に来るわけだけど、もうなんていうか最高だよね(表現力の枯渇)。おっぱいやお尻とは異なる柔らかさでしっとりと包んでくれる包容力。まあ太ももや脚に欲情しない人も結構いるんだろうけど、僕はもう竿ギンギンに震えさせていた……。

 

さて、前戯はこれくらいで。いよいよ本番なんだけど、ソープランドに本番は建前上ないことになってる。成り行きでそういうことになっちゃったアハハ〜みたいな感じ。だから僕もなかった風に書いていこうかと思ったけれど、さすがに至難の業すぎるのでもうそのままやっちゃったことを赤裸々に告白したいと思う。※ないとこもあるにはあるみたいです。だから当日は結構内心ビクビクしていた。

 

コンドームをはめる段階になって、どうするんだろう?僕がやるのかそれとも……と終わりの見えない思考を巡らせていると、Cさんはおもむろにイチモツの先端にコンドームをあてがって口でペニスを咥え込み、ずるずると装着していくではありませんか。えっ、えっ、そんなこともなげに付けちゃうのか…という少々残念な気持ちと「これが噂に聞くサービス…!」と実物にお目見えできた喜びとが綯い交ぜになり、まあなんちゅーか素直に喜べないわけである。ここで愚息氏、攻勢限界に到達したのか若干萎びてきた印象。待て待て、一度も使ってないぞと内心焦りが見え始める。

 

「じゃあ……挿れてみる?」

「(素早く頷く)」

体位は色々知ってはいるけど最初はスタンダードなものでいいかと妥協した。というわけで最初は正常位。

どこに挿れるの?ここだよ〜なんてありきたりな会話を交わしながら、若干硬さを失った竿を彼女の膣へとパンツァーフォー。

あれ、あれれ……なんかぐんにゃり愚息が曲がって圧縮されてますね。入ったは入ったけど、なんかすごく浅いな。このとき、相当萎えていたのかあまり記憶は定かではないが、ビンビンどころかフニャフニャもいいところで挿入時の圧にやられて突出部が一時包囲殲滅されそうになっていた(hoi脳)。予想外の事態に直面し、挿入できたことはもはやどうでもよくなっていた。このままではまずいと思って彼女の胸を凝視したり揉んでみたり、軽くピストンして愚息を刺激してみたり、ドエロいpixivの絵を思い出したりして必死で硬さを取り戻そうとするも、努力をすればするほど先程までの興奮は冷めて事態は悪化していった。

ただ救いだったのは彼女の膣がかなり緩かったことで、へなへなのふにゃちんぽでも中で圧迫されずに温存されて起死回生の挽回を狙うチャンスは残されていた。

 

焦るな……落ち着け……いま何をしてる……セックス…………そうだセックスだ……念願のセックスだぞ……童貞を捨てられるんだぞ………さあ………勃て…………勃つんだジョー(※中学時代のあだ名)……………勃つんだジョー!!(※中学時代のあだ名)………神はそれをお望みであるぞ!デウス・ウルト!

 

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「このままじゃイけないな……よし、いっちょ決めてやっか」

全神経を集中させ、能動的に血液を股間に送り込む。そして確かに熱く疼き始める下半身…。
かくして束の間の精神統一の末に裏コード・ザ・ビーストが起動したちむぽ弐号機は、女体のセントラルドグマ目がけてまっすぐ降下していった。

「我慢してよ…ちむぽ弐号機…俺も我慢する……!!」

眼鏡「ちんぽにこんな機能が!?」

マヤ「リミッター外されていきます!全て規格外です!」

徐々に硬さ長さ太さを増し、膣壁という彼女のATフィールドをメリメリと裂き広げていく。割とすぐ硬さを回復してバキバキになれたからいいものを、一時はまったくどうなることかと顔面蒼白で茫然としていた。若さっていいね。あと本当に、自分だけは大丈夫と思っていてもいざとなると勃たなくなるのは避けられない運命なのかもしれない。事前にペニスにローションは塗ってあるので割と膣内の感触はなめらか。というか本当に入っているのか?と不安になるくらい感覚が無かった。溶けそうという表現もあてはまらない。そしてあったけぇ〜なんて思うのかなと想像していたが案外普通。それでもさらりと触った彼女の下腹部はだんだんと僕の肉棒から伝えられた熱を帯び始めて、あらかた彼女の奥深くまでドッキングしきった段階で、ゆっくりとピストン運動を開始していく。同時に指でクリトリスや乳首を刺激する。

……正常位って案外つらいのね。お互いベッドの上だと体勢的に微妙に足腰に力を入れることができず、リズムよく律動したいのになかなか難儀なものだなぁというのが第一印象。男性側が立ってたらやりやすいかもしれない。

そして、なんというか、気持ちいいのかよく分からない。オナニーのしすぎで膣ではイけなくなるなんて話はよく聞くが、こればかりは僕も手遅れか……?とイチモツに関する一抹の不安が脳裏をよぎる。だがピストン運動で波打つ彼女のおっぱいと太もも、まとわりつく彼女の脚、恋人繋ぎの手、濃厚なディープキス、そんなものが色々視界に飛び込んできて、もう蕩けた脳みそが告げる本能のままに彼女を求めることにした。そんな僕の欲求を汲み取るようにCさんも寝た状態でだいしゅきホールドしてくれて、ああ、彼女に受け容れられて彼女の奥底をえぐり犯していく感触とシチュエーションが非常に背徳的かつ退廃的でたまらない。って官能小説を書いてるんじゃあないんだよ。

 

(ここからのBGM)

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人類最初の職業である売春婦、その神秘と悠久の時の流れを僕は全身全霊で感じていました。ビバ・ソープ。

 

10分ほど乱れた後、次は騎乗位。

今度は僕が仰向けに寝た状態で、Cさんが跨がる。熱く脈打つ肉棒に、彼女が沈み込む。これまたピストン運動は女性側が大変そうだけど、僕も突き上げるように腰を動かすことでハーモニーを奏でてみる。しかしお互いの律動のタイミングが合わなくてなかなかこれが難しい。そしてなんか、彼女が揺れるたびに僕の頭が大理石の壁に当たってすごく痛い。でも何も言わない、気持ちいいから…。彼女は正常位が好きらしいけど、騎乗位で男を気持ちよくさせる方法を心得てるみたいで、ちょうどペニスのカリ部分を膣口で高速刺激されて絶頂寸前まで持っていかれた。今思えばすごく情けない声を出していたように思う……。あれはすごいですね。女性側が気持ちいいのかはわからんけど。そして女性側に主導権がある感じの体位なんで、キスをせがまれて「おやおやほしがりさんですね」とか謎キャラ風の口調でからかってたら口を塞がれて、あこれ拒否権ないんだすごいな!って思った(それはそれとして何言ってたんだこいつ)。ただ女性の髪の毛が重力で男性の顔に降りかかってきてくすぐったいんで、髪、結ぼう。またはショートカットで…。なにはともあれ、騎乗位は眺めが本当に素晴らしい。後述するバックの次くらいで。手の届く範囲で淫靡に揺れる乳房、妖艶に火照る彼女の顔、手は恋人繋ぎできるとなおよし、そこにはオトコの夢が詰まっていた。

 

そして最後は後背位である。

背中フェチにはたまらないし、フェラよりも征服感がある。そして何より他のどの体位よりも角度をつけて奥深くまで挿入できるのは素晴らしい。彼女のお尻を鷲掴みにして(本当は洋モノAVみたいに叩いてみたかったけど変態紳士なのでやらなかった)、ようやく下の口で根元までしっかり咥え込んでもらい、彼女を背中から圧迫するようにずるずりとゆったりピストン。ちなみに子宮口とかは全然わからなかった。というか本当に膣が緩くて……。まあそれはそれとして、たまに側位になったりして、挿入する角度も変えてみる。ピロートークでCさんには「よく自分から動けてたよ!初めてなのにすごい」とお褒めいただいたが、まあそれもソープ譲のお世辞だという前提のもと、確かに結構動けていたかなという自信はある。

なんやかんや色々工夫を凝らしながらピストンを続けて、うなじと背中、尻や脚を堪能してたら良い感じに高まってきたので「イっきま〜す」と宣言してから最後の仕上げに取り掛かる。高速ピストンは女性には痛いだけかもしれないな…と少々申し訳なさを感じながらもここはきちんとイくことを優先し、彼女を容赦なく突き上げ、最後にはお互い息を荒くしながら無事フィニッシュ。

イけた……イけた!イけたよ!膣の中で!

出てる感覚がどちらかというと射精というより放尿だったんで、「えっ大丈夫かこれやばくね?」となったが、ただ単にすっごい出ただけみたい。確認したら今までの人生で暫定過去最大級の量だった。やっぱ生身は良いってことだよ。

賢者タイムイメージBGM)

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無事にイけたというわけで彼女と悦びを分かち合い(不完全燃焼だろうに心から分かち合ってくれる嬢の聖人感よ)、「これだけ出たんだよ〜!」って括られた使用済みコンドームを見せられた時はなんか物凄く恥ずかしく、最後に甘いキスを交わして、タイムリミットが来るまで添い寝した。セックスってこんなに楽しかったんだな。一種のスポーツというか、まあ初体験だったのもあるだろうけど非常に達成感がある。なるほどねえ、こうして風俗にハマる男が出来上がるのか……。

最終的に20〜30分くらいずっと彼女を愛し続けていたことになるのかな。ほぼノンストップだったんだけど、いかんせん初体験だったのですぐイってしまうのかと思いきや案外遅漏だった。その割には全然彼女イってなかったということになるのかな……うーん精進ですね。終わってみれば腰にめちゃくちゃ疲労感が溜まっていて、そしてバスタブの湯船が非常にしみ入るのであった。

 

ちなみにこれはAVだと分からないなぁという気づきなんだけど、膣が緩めな女性はピストンされると空気がお腹に溜まってしまって、竿を抜くとおならみたいな感じで空気が音を立てて抜けていくらしい。よくおならと勘違いされるのが玉に瑕とかなんとか。大変ですねぇ…。経産婦さんなんかにも同様の悩みがありそうだけど、なにより今の今までまったく知らなかったんでビックリした。

 

いかんいかん脱線してしまった。風俗体験記としてはえーとここから、添い寝しながらピロートークして、シャワーして、そしてそのままお帰りでーすありがとうございましたーで追加料金無しの非常に優良なお店だった。あまりにも良すぎて、直前まで滞在していた九州旅行の思い出が8割、ソープで筆おろしに塗り替えられてしまった。旅行中になんでいきなり風俗行こうなんて考えたんやろ……まあ結果オーライやけど……。

 

童貞を失った感想……うぅん、年齢としては平均かそれより遅いくらいなのかなと思ってますが、何はともあれ変に守り通そうとするのではなく、使えるものは使えるうちに使っとくのも悪くないなと感じました。風俗で童貞捨てるなんて恥ずかしくないのかという意見もみられますけど、すっごく気持ち良かったので何ら負い目は感じません。イった後の賢者タイムの時は流石に「あぁ…やっちまった…」とか「こんなふうなのか…」とか頭の中で整理をつけられずただただ困惑といった感じでしたが、二〜三日経って自分の中で咀嚼できるようになると、またそれも変わってくるんですよね。なんだろ、まあ今回の体験で何か得るものがあったとすれば衝撃的すぎて書き切れないほど多いのが実のところなんですが、極限時の精神統一の難しさやキスの向こう側にある異性関係の神秘なんかを学べたし、根源的な欲求に従うことは恥ではないと思いました。そしてまた世界を広げる手段として風俗は全然アリだと思います。勿論罠が潜んでいるかもしれませんが、そんなに身構えるほど風俗は怖くない…よ!……多分。次への教訓?賢者タイム中に女体を労れ。

 

(ここからエンディングソング)

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一発成し遂げて再び地下鉄駅へと歩みを進めた当時の僕の心境は、無事に童貞卒業した達成感、賢者タイムによる罪悪感、店に忘れ物してないかなっていう心臓に悪いタイプの憂慮と動揺、そして妙な安心感に包まれた余韻が綯い交ぜになっていて、はたまた色欲という禁断の果実を齧ってしまったが故に(2~3万くらい払ったら戻ってこれる)エデンの園を追放されたアダムのような、失楽園の一節のような哀愁漂う背中をしていたように思う。なんだか真冬の神戸の歓楽街が妙に居心地よくて、その代わりに穏やかな夜の空気がやけに肌寒く感じられた(湯冷め)。自分におめでとう、嬢にありがとう。

~完~

ソープで捨てた大切なもの(中編)

本当は前中後編に分けるつもりはなかった。ただ推敲なしに約5000文字も書くとさすがに疲れるというか、ここらで休憩しないと細かな記憶を紡ぎながら書き続けるのは難しいなと思ったので。ちなみに当ブログに広告収入などは一切ありません。

えーと前回どこまで書いたっけ。嬢とエレベーターに乗ったところからだっけ。そうそう、前編読んでない方向けに軽く説明しておくと、三泊四日の旅行いってきた帰りに突然一念発起して風俗行って童貞捨ててきたんですよ。その体験談です。

嬢(以下Cさん)と狭いエレベーターの中で二人っきりになった後、みっともない最後のプライドが邪魔して「童貞です」とは直接告げなかったんだけど「何もかも初めてなので、今日はどうかよろしくお願いします」と一礼したら、「え!?ソープ初めてですか?」「ええ、ソープも、風俗自体も」「えーすごい。私なんかが初めてでいいのかな(笑)」あなたが初めての相手で僕は幸せですよ…ってなんか前回もこれ書いたな。

 

まあそんなこんなで目的階に着くと、待っていたのは一面大理石の豪華絢爛とした八畳くらいの致し部屋。それまで悶々と想像を巡らしていた僕は、てっきり妖艶な雰囲気を醸し出してる薄暗い照明の部屋なのかな…なんて思い込んでいたのでいきなり拍子抜けすることになった。壁は白いし、なんなら眩しいくらいまである。戸惑いを隠せない僕が呆然と立ち尽くしていたところ、Cさんはとりあえずお茶かコーラかコーヒーかの三択を提示してくれた。(えっそれ特別料金とるやつじゃないか!?)と童貞特有の危機管理能力が発動した結果、3秒くらい固まってから回避不能のバッドイベントだと悟り恐る恐る「じゃあお茶で…」。最終的に追加料金は発生しなかった。なんだろう、昔とある風俗体験記で「ロングコースなのに抜きは一発だけみたいな極悪風俗店で残り時間大量に余らせてやることもないので飲み放題っぽいコーラをがぶ飲みしてたら追加料金が大変なことになった」っていうのを読んだ記憶があったので、当時利用料金分プラス数千円程度の手持ちしかなかった僕はガチで震えていた。何が金銭的余裕あるし「そうだソープ行こう」だ!……でも今になって考えてみたらそんなあくどい経営してたらリピート客つかないし遅かれ早かれ立ち行かなくなるよね。どうもライバル店が結構いるみたいで鎬を削り合ってるらしいというのはCさんがほのめかしていた。ちなみに大理石の内装について後々Cさんに聞いたところ、つい何ヶ月か前に新装開店したらしい。そりゃそうだろうけど、大理石って材質チョイスは一体なんなんだよ…。待合室のふかふか一人用ソファーといい、大理石のヤり部屋といい、このソープランドは童貞に可能な想定範囲を大きく超えてくる。教訓その1:利用料金x1.5倍くらいは現金で用意していけ。後顧の憂いを断ち、安心して事に臨め。

 

って鼻ほじりながら書いてたら鼻血出てきた。すげえ、漫画っぽい。

本筋に戻ろう。靴を預けて(忘れる人が多いらしい)コートを脱ぎ鞄を下すと、Cさんに缶のお~いお茶を渡されて僕は手持無沙汰にちびりちびり飲むことにした。というかそれ以外どうしようかまったくわからない。前編で自分は女っ気がないと書いたものの、実は恋愛経験自体は結構ある方なので順序やテンポは人並みに掴んでいるつもりだし、いきなり体同士の接触を画策するような童貞ムーブは残念ながらかまさなかった。まあそれも情熱的でいいのだろうけど、これは初対面なのだという一歩引いた態度は功を奏したかもしれない。そうこうしているとまず雑談タイムが始まった。風俗慣れしてる人ならこの時点からもうすでに事は始まりつつあるのだろうが、完全未経験(ファーストキスは14歳)の僕はとにかく会話のキャッチボールを続けることで明るい雰囲気を努めて演出することにした。今思えばそれって嬢の役割じゃねってなるけど、まあ完全に任せっきりも良くないと思う(童貞並みの配慮)。

出身はどこなんですか~なんて当たり障りのない会話から徐々に膨らませていって、お互い神戸の大学を中退したことや京都に居住経験があるといった共通項を見出していく。あっ楽しいな。こういう会話をしたくて風俗に来てる人もいるんだろうなと瞬時に理解した。

店舗HPによるとCさんは20歳の現役JDらしいのだが、会話の流れで判明したのは21歳の僕の一個上、つまり22歳。新装開店したばかりなのでHPの情報が2年前から更新されてないってことはまず考えられない。教訓その2:嬢の年齢は常に+2せよ。そしてその加算値は指数関数的に上昇していく。

あ、そうだ部屋の間取りも書いておかないといけませんね。廊下からドアをくぐった先は一見普通の1Kマンション感あるんだけど、いわゆる玄関先から上がって大きな空間に出ると左手にマットレスの敷かれた寝台が鎮座していて、右手にバスタブとシャワールームが置かれていた。部屋の中には一切の仕切りがなく、バスタブの湯気がそのまま寝台に到達することもありえるといえば分かるだろうか。まあ実際は空調がしっかりしてるのかな、バスルームの鏡が曇ってるくらいでむしろ若干乾燥してるように感じた。

 

そんなこんなで雑談も終わり、じゃあシャワー浴びよっかとなる。和気藹々としながらお互い服を脱ぎ、僕は真冬の旅行帰りだった為に重ね着して脱ぐのに手間取ったけど、Cさんは下着の上に黒い花柄のワンピース1枚といった出で立ちで、はぇーすっごい薄着…ってなったのはよく憶えている。

お互い真っ裸になるとさすがにもう隠すものもなく心の準備が完全にできてしまった。しかし、たわわに実ったCさんの乳房(Eカップらしい)が視界に映り込んできたとき抱いた感想は「母親に似てるな…」。母上よ、なぜ息子が男になろうという時に出てくるのだ、普段家の中でくらい服着ろ。教訓その3:母親は突然現れるから注意せよ。

ちなみにCさんは京都出身。京都の女性は全国的にもおっぱいが大きいらしい。それも前にツイッターで見かけた画像由来の情報なんで、今までソースはどこじゃいと思っていたが僕は信じますよ。だって目の前に実物があるんだもの。Cさんはお尻の代わりに胸が大きく、スレンダーで女性にしては割と長身なので非常にスタイルが良いし巨乳がより際立っている。ルックスは前回飯豊まりえとか堀未央奈とか適当に書いたけど、どんな有名人を例えに出してもなかなかうまく表現できない、そういうタイプの人懐っこい可愛らしさを持つセミロングの美人さんだった。今からこんないい女を抱けるのか?と思うと歓喜の前に謎の罪悪感が沸き起こったが、まあいい、金は払った。


ただ一つ不安が。長いこと緊張状態が続いたせいか僕の愚息はすっかり萎びてしまっていた。寒さのせいもあるのだろう、いつもより縮んで見える。必死にエロいことを考えて勃たせようとするもなかなか反応しない。もはや今俺の心はED諸君と共にある。ちんぽよ!悲しみを怒りに変えて立てよちんぽ!我のちんぽこそ選ばれたちんぽであることを忘れないで欲しいのだ!ジーク・エレクチオン!……駄目みたいですね。

Cさんはシャワーの水の温度を調節しながら、「初めてのお客さんは大体そうですよ」とさりげなくフォローを入れてくれる。すみません…好きです…お姉さん。

ちなみにシャワールームでは、男性はとあるスケベ椅子に座ることになる。文章では表現しにくいが、いわゆるペニスからアナルまで男性の局部にあたる部分が前後にわたって開いているイスである。ソープ嬢が洗いやすいようにだとか、その際に刺激を加えやすいようにだとか、まあとにかく破廉恥な椅子である。内心実物するのか…と驚きを隠せなかった。そこに僕は座って、Cさんが前にしゃがみこみ身体を洗ってくれる。眼前におっぱいが来たことで元気になる僕のファルコネット砲だったが、正直な奴だな…と思っていたらまた勢いがなくなり始めたので思い切ってCさんの背中を触ってみることにした。実はこう見えて(どう見えて?)背中フェチである。

「触っていいですか?」

「もちろんいいですよ!」

ゆっくりとCさんの背中を軽く抱きしめるように撫でてみる。ああ、温かい。人間の肌だ。そうすると自然と密着するので、今度は僕のファルコネット砲がウルバン砲くらいになってCさんの胸にかすかに触れる。なんか自分で書いてて恥ずかしくなってきたけど、ペニスが確かに反応してくれたことは本当に嬉しかった。ちょうど脳裏を「イけないまま終わった風俗体験記」がよぎっていたので。教訓その4:最初は勃たないと思うけど、思い切ってお触りしてみるべし。

「今から(ウルバン砲)洗いますけど、痛かったら言ってくださいね」

「はーい(剥けてなくて刺激に慣れてない人もいるのかな)。あ、そうだ、一応ムダ毛は処理してきたんですけど、いきなりだったもんであまり細部までは…」

「あ、全然大丈夫ですよ!とてもありがたいです」

うっ…ケツ毛なんてボーボーだったというのになんという寛容精神、優しすぎる…優しすぎてウルバン砲がカルバリン砲になってしまった。ありていに言えば太さを失って長さを得た感じだ。要するに棒である。頼むから頑張ってくれ俺の竿。教訓その5:焦るな。

 

シャワーでは首から上と膝から下以外を一通り洗ってくれた。どうも背中はおっぱいで洗ってくれたみたいなんだけど、鈍感すぎて何も感じなかった。次回があるとすればそういうところも楽しみたい。ちなみにパイズリはしてくれなかった。有料オプションかもしれん。一番楽しみにしてたのに…(涙)教訓その6:嬢にやってほしいことがあればしっかり伝えよう。たとえ有料であろうとも……。

泡を流したその後は促されて湯船に浸かる。白いバスタブのお湯はちょうどいいぬるま湯で、177センチの僕が入ってちょうどいいサイズ。同時に用意された歯ブラシで歯磨き&イソジンでうがいをして、その間Cさんは自分の体を洗う。曲線美が麗しい女体がその肢体をくねらせながらシャワーを浴びる姿を眺めるのもまた一興だった。そのとき視界に飛び込んできた壁にたてかけられたマットは、いわゆるマットプレイで使うものだろうか?Cさんはマットプレイ講習を受けていないためサービスは無いと言っていたが、男たるもの是非一度は体験したい。教訓その7:できるだけマットプレイ可能な嬢を指名しよう。

しかしこうしてCさんの体をまじまじと見つめていると様々な発見がある。髪はセミロングで内巻き。シャワー中は髪留めでうなじが発生してめちゃくちゃ欲情させられた。写真では黒髪だったが、つい最近美容室にいってインナーカラーの茶髪にしてもらったらしい。中だけ染めるってやつ。僕自身断然黒髪派というか、金髪でもいいけどとにかく一色の髪が好きなのもあって「(ナンデソウイウコトスルン?)」なんて失礼なことも思ってしまったが、似合っているのでOKです。

また、Cさんは美脚の持ち主でもあった。綺麗に脱毛されて傷一つない艶やかなその両脚が交差したりつま先立ちしたり、さすがに真っ裸なのでチラリズムも何もないわけだけど、僕は耽美的なその情景にただひたすらに笑みを浮かべていた。正直自分でもキモいと思うけど、君もそこに行ってみてよ。最高なんだ。

「も~見すぎ(笑)」なんて典型的な怒られも発生しつつ、今度はCさんも湯船に入ってきた。若干窮屈になってしまったバスタブは悲鳴を上げながら湯を溢れさせた。なんという二人の密着度。お互い見つめ合って、そして許可を得てから念願のパイタッチへ……

むに。むにむに。

「おお…物心ついてから初めて触った…」

「どう?」

「すごい…(語彙力皆無)」

本当にすごい。それ以外の感想が出てこない。今回、最も生きてて良かったと感じた瞬間はここだった。ああ、俺のロードオブザエクスタシーは旅の仲間を三宮に置き去りにして、二つの乳房へと物語を進めているのだな(この時本当に旅行の同行者は三宮に置いてきた)。
想像していたよりも柔らかくはないが、ハリがあり、両手でギリギリ掴み切れるほどの大きさだったのであくまで紳士的にもみしだいた。

「これが垂れていくんだよねー」

「大変っすね(他人事)」

乳首は薄いピンクでとても可愛らしい。恥ずかしながら僕は乳首弄りを無意識にやってることが多く、自分が気持ちいいと思っている弄り方でCさんの乳首を少し弄ってみると「ん…♡」と反応してくれた。いやそれも演技だとわかってはいても、常に一歩引いた視点から事に臨んではいても、その時ばかりは「おぉ…」と感動を隠せないでいた……。


後編へ続く。

ソープで捨てた大切なもの(前編)

九州に3泊4日で旅行してきた帰りのこと。鹿児島空港で神戸へのフライトを待つ間、なぜか僕は無性にムラムラしていた。温泉街に四日間もいたからか、はたまた旅気分というのもあるのだろう、無駄に気が大きくなってしまっていた僕はなんやかんやあって気づけば神戸の大衆ソープに電話をかけていた……。

 

21歳の冬、僕は童貞を捨てた。それはなんともいえぬ甘美な初体験で、結果として良き思い出となったのはひとえに幸運だったとしか言いようがない。ネットに転がる初体験談には「ハズレを引いた」とか「早漏すぎた」とか「勃たなかった」とか、読む者とりわけ未経験者に「童貞喪失は気持ちよくないことが殆ど」という"現実"を克明に突きつけるようなものが多いわけだが、僕の場合はそのような記事によって漠然と抱いていた不安を良い意味で裏切られた格好になる。何より、この世界もまだ捨てたものではないと思った(この前まで厭世論者だった口で何を言うか)。まあそれはさておき、僕もオタクの端くれである以上、風俗体験記は事細やかにそして微に入り細を穿つ文章をうpしなければならないという義務感(?)はあるので、もしよければ最後までお付き合い願いたい。

 

すべての始まりは九州のとある温泉街で、といっても鹿児島空港に近い温泉街といえば特定するのも容易だろうが、まだ訪れてから日が浅いので地名は伏せることにする。そこでの最初の宿泊は安い旅館だった。温泉はなく普通の湯沸かしの大浴場がついた古びた印象の旅館だったが、部屋は広く布団も柔らかかったため、登山等でとても快適とは呼べない環境を過ごしてきた身としては十分だった。

だが問題はそこではない。浴衣だ。適当にネットで見た流儀にならい完全真っ裸で浴衣姿になると、もうなんというか、露出狂の気持ちもわかるというか、一枚脱げばすぐ無防備or臨戦態勢になる状況が妙な恥じらいをかき立てられて非常に心地よいのである(寒いけど)。一応浴衣を着たことは何度もあると断っておくが、男の性なのか毎回ムラムラしてくるのである。そうすると男性の浴衣でこれほど劣情を催すのなら女性の浴衣はどうなの?となり、調べていくと「身八つ口」というのがあるらしいではありませんか。ググっていただけるとわかりやすいのだが、簡単に言えば女性の着物の脇の下にある空き部分のことで、正直それだけでもハレンチすぎないか!?と思わざるを得ないが、着物店によれば手の動作を楽にするとか、通気性を保って体温調節するためとか、授乳のためとか、まあ色々体のいい説明がなされているんだけども、何よりも惹かれたのは「身八つ口に手を突っ込むとそのまま女性の胸に手が届く」という一文。恥ずかしながら中学生のような妄想力が健在な僕はついついあれやこれや想像してしまって、その血湧き肉躍るエロスと止むことを知らないリビドーに完全にほだされてしまい、もうその日からというもの、脳内は女体女体女体……のピンク一色となっていた次第である。いやはや冷静になってみるとなんなんだこいつ……。

 

で、二日目の宿はお洒落な農家民宿でエチエチ要素皆無だったんで、本筋からも外れるし素直に飛ばしたいところだがここでも少し風俗に行くきっかけになりうることがあった。旅行のひと月前に何も告げず予約したところ女将さんに男女のカップルと思われてたみたいで(実際は男二人旅)、並べられていたスリッパは男性用と女性用、「あらすいませんねぇ(笑)」と話の種になったついでに軽く受け流したつもりだったんだけど、男という想像する生き物はそうもいかず、異性とここに来た場合のことをあれこれ妄想してしまうわけなのだ。なんなんだこいつ。自分で書いててなんだけど中学生すぎるだろ。実態は今年いっぱい無職だけど。

 

んでんで、三日目の宿はその温泉街で最高級の旅館。だんだん宿もグレードアップしていく感じに旅程を組んだので最後は思いきって奮発したのだ。旅行最後の夜ということもあり、男二人で飲み食い浴衣飲み眠り飲みのへべれけ酩酊祭りだった。悲しいかな、ゲイではないにせよ男もいいなと思うことはあるのだが、同行者(♂)は長年の腐れ縁というやつで色欲に悶える要素はなかった。なのに夜中尿意と喉の渇きで起き出して微妙にアルコールが残る頭の中を整理したとき、まったく離れなかったことは「風俗行って童貞捨てよう」だった。今回の旅行で積もり積もったリビドー、金銭的余裕、純アルコール換算して100gくらいの飲酒、様々な要因が複合的に重なり合った結果、そうだソープランド行こう。となったわけである、なんなんだこいつ。自己嫌悪と闘いながら今書いております。

 

そして物語は、空港で神戸の某ソープランドに予約の電話を入れてしまう最初の場面に戻る。

「(店名)でございますー。」

「あっ、えーと、当日の予約をお願いしたいんですけども」

「気になる娘はいらっしゃいますか?」

「Aさんで」

「あーAさんはもうご予約いっぱいですね」

「がーんだな…出鼻をくじかれた(そうですか。では再検討してまたお電話させていただきます)」

「?…はいわかりました。失礼いたします」

なるほどこういうこともあるのか。あれほど性的衝動に昂ぶっていた気持ちは賢者タイムのような落ち着きを見せ始める。しかし待て。このような機会はあまりない。司馬遷曰く、白駒の隙を過ぐるが如し。白い馬が走り過ぎるの壁の隙間からちらっと見かけるように月日の流れは早いのだから、機が熟したとみたならば行動を起こすべきである。

昨夜あまりに眠れないもんだから風俗ポータルサイトを舐め回すように調べ尽くした甲斐あって、その店にはビビビッと下半身が反応した嬢が他にも何人かいた。一応他の店にも片っ端から電話をかけていく。もはや神戸の電話回線は俺が握った。

「(店名)ですー」

「あっ、先程お電話させていただいた者です」

「他に気になる娘はいらっしゃいましたか?」

「はい。じゃあ17時から、Cさんいらっしゃいますでしょうか」

「Cさんですね?少々お待ち下さい…………Cは…………いま予………(紙をめくる音)………〜デスネ…………わか………大変お待たせ致しました」

「はい!(謎に元気)」

「何分コースをご希望でしょうか?」

「……?(あっ、空いてるってことか!)(超速理解)え〜とじゃあ80分コースで」

「17時から80分ですね。かしこまりました。では2時間前に確認のお電話をよろしくお願いいたします」

あーすみませんその時間帯ちょうど機内でして」

畿内…?では一時間前はどうですか?」

「一時間前、16時ですね。わかりました。」

「それではよろしくお願いいたします。失礼します」

「失礼いたします」

予・約・で・き・たぁー!!!心の中で小躍りする。司馬遷曰く、断じて行えば鬼神も之を避く。断固とした決意で行えば、鬼神といえどその勢いに気おされて避けていくのだ。いざ空を征け、旅客機よ(運航トラブル起きないでください)。いざ勃て、わが愚息よ(お願いします緊張して勃たないとかやめてくださいマジで)。

予約完了後、搭乗便が10分遅れというプチアクシデントに見舞われながらも無事飛行機に乗り込んだ時の僕の心境は、ああ今から数百キロ、一目散に"器"めがけて猛スピードで迫ることになるのかとかいう下劣な発想や、可愛い子かな……きちんとイけるかな……という拭いきれぬ不安や、とにかくありとあらゆる思念が秩序なく入り乱れた感じで、虚ろな表情をして窓から見える若干丸みを帯びた地平線を眺めていた。そういや雲の裂け目や波のようにうねる雲海を見て、膣ってどんな感じなんだろうな……って考えたな。もう中学生でいいよ。

 

ステイチューンインフクハラフライデナーイ……yeah……♪などと心の中で口ずさみながら、かつて住んでいたこともあって慣れ親しんだ市営地下鉄で湊川公園に降りて、若干躊躇いながらも一歩一歩足を進めた。東出口に向かったのが僕だけだったので多少独りで覚悟を決める時間はできたものの、階段を上がるといきなり騒音鳴り響くパチ屋前で、神戸の下町っぽいおじさんおばさんが行き交うそこでは上京してきました感のあるコート姿の僕は完全に浮いていた。ついさっきまで滞在していた南九州や地元四国とは異なるベクトルで肌に刺さる空気の冷たさが、より一層寂しさを感じさせた。しかしそれでも、ここまで来てしまったからには行かねばなるまいとも思うのであった。司馬遷曰く、ヤるときゃヤれ。

グーグルマップで道順を確認し、ストリートビューが古すぎて確認はできないけどそこにあるはずの店に赴く。

5分歩き……あった。

あるじゃないか。

……ここか。

どう入るんだろう。

あっ、入口はちょっと城郭用語でいう桝形虎口みたいになってるんだな。孫子曰く、迂を以て直と為し、患を以て利となす。回り道を近道とし、害のあることを利益に転ずること。正攻法で童貞を捨てるなら、ド田舎暮らしでまったく女っ気のない自分には難関すぎる。でも一度童貞卒業してしまえば何かが変わるかもしれない。その手段は、風俗でもいいじゃないか。たとえ大金をドブに捨てることになろうとも(害)、人生観に影響をもたらすのならそれは利益である。正直なところ孫子の兵法は今調べました。

 

一つ大きな深呼吸をして店に入ると、明るい店内に大倉孝二似の黒服がまず立っていて、三白眼が特徴的で大柄なボーイが窓口の奥にいた。三白眼のボーイが居酒屋の人みたいに「へいなんでしょ?」と話しかけてくるもんだから、つい面食らって「えと…あの…」と挙動不審スイッチが入りそうになるも、踏ん張って予約をしていた旨を告げると、各種確認作業と会計のあと、奥の待機所へと誘導された。

待機所はほのかな煙草の匂いと共に一人用ソファーがいくつも並んでいて、客は30〜40代が4名程度といった感じでうわぁこんな感じかぁとなったものの、白い一人用ソファーの座り心地だけは素晴らしく良かった。あれ欲しい。どこで売ってるんだろう。

 

しばらくすると「(指名していた女の子の名前)さんご案内でーす」と大倉孝二が大声で待機所に現れたので、ついに来たかといそいそと赴くと、全面ミラー張りのエレベーターの中に、165センチくらいの若い女性が笑顔で立っていた。笑った顔は飯豊まりえ、目をぱっちり開ければ堀未央奈って感じで、嬢にしては顔が良すぎないか?とあまりの幸運に喜びを隠せない僕だった。写真と実際の見た目が違ういわゆるパネルマジックは確かにあったけど、それもまた良い意味で裏切られた形だ。なによりも、仲良かったけれど十年前に亡くなった親戚の姉さんにとても似ていて感動のあまりホロッときてしまっていた。ちなみに僕の姉好き遍歴はそこに起因する(誰得情報?)。

嬢の方に、「何もかも初めてなんです」と告げる。すごく喜ばれる。なんだろう、女性からしたら可愛いものなんだろうか。童貞なんですか?と直球が来ると思っていたが、「ソープが初めてなんですか?」と外堀から埋めていく質問の仕方に、嬢としての配慮を感じて痛く染み入る。エレベーターが目的階に着いた時には、「私が初めてでいいのかな…」あなたが初めてで良かったですよ。何言ってんだこいつ(冷静)。

——かくして、戦いの火蓋は切って落とされた(中編に続く)

港町の大聖堂【2】内装、装飾

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ノー〇ルダム出火原因

前回の大聖堂建築の外装紹介に引き続き、今回は内装です。

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まずは正面扉から。書見台の上に焚き火を置くことでかがり火に見立てています。これは海外から拝借したアイディアですが、書見台が追加された1.14リリース前にはもう出回っていたので考案者の発想力に感服するばかりです。

では扉を抜けて大聖堂内部へ。

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最奥部まで大きく開けた構造になっています。入口に近い最も手前には洗礼のための聖水盤を設置し、中央部を走る身廊に重厚感のある長椅子を並べて教会らしさを演出。

こちらは身廊上部の連続アーチ構造です。

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高所作業だったので建設工事は非常に難航しましたが、最終的には満足のいく仕上がりとなりました。ただ天井が高い分、心なしか若干窮屈に感じられますね…。

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また、身廊と翼廊が交差する部分はちょうど真上に尖塔が建っているため、見かけだけでもあの手この手でアーチを配置して強度を高めています。

南塔には屋上まで登れる螺旋階段を設置。

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屋上からの眺望は上々。どうしても屋根の色があちこち異なるので統一感に欠ける印象ですね。まだ港町は半分も完成していないので、新たな街区を建設する際はそういったところを意識してみてもいいかもしれません。

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北塔内部

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側廊床には空色の彩釉テラコッタを異なる模様になるよう配置しました。それでも少し寂しい印象を受けるので石像やレリーフなどの設置を検討してみたものの、そんな細かな装飾が可能なら苦労してないということで没。

続いて聖歌隊席とオルガン。

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こちらは講壇。聖書の読み上げ等に使われます。

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書見台が便利すぎる…。

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最奥部の祭壇は割と簡素な作りです。色ガラスでステンドグラス風に。

大聖堂の紹介は以上となります。